『病院の花嫁~愛の選択~』<第4話>~松宮ルート~
第3話へ⇐ 美咲 (この番号、だれかしら……) 見覚えのない番号からの着信に、出ようか戸惑った。 美咲 (鳴りやまない……気になるから、出てみよう) ??? 『もしもし』 美咲 (この声……)…
第3話へ⇐ 美咲 (この番号、だれかしら……) 見覚えのない番号からの着信に、出ようか戸惑った。 美咲 (鳴りやまない……気になるから、出てみよう) ??? 『もしもし』 美咲 (この声……)…
第2話へ⇐ 一人っ子の私は、妹が出来たようで嬉しかった。 だけど、鈴恵さんにとって私は家政婦。 というより、奴隷のような存在だった。 鈴恵 「うちの家政婦なんだから私のハイヒール磨きなさいよ!」 美咲 「こ…
第1話へ⇐ 立川先生、松宮先輩、睨みあってる場合じゃないわ。 人命救助が第一なのに、どうなってしまうの? 惣一朗 「松宮先生と言いましたね、状況を把握せず先走った行動は慎んで下さい、先に6名の患者が搬送され…
美咲と看護師数名が、夜勤から日勤への引き継ぎミーティングをする。 美咲 「306号室の田中さんの発熱が治まり快方に向かっています。106の大蔵さん、深夜に胸の痛みを訴え、当直の岡村医師が処置し治まりました。…
第14話へ⇐ どれくらい、私たちは抱き合っていたのだろうか。 直哉さんが月を見上げながらゆっくりと起き上がった。 直哉 「なんか……ごめんね。情けない部分、見せちゃった」 どこか照れくさそうに…
第14話へ⇐ ハツカダイコン事業。 それが終了したのは半年前。 簡単に育てられ、場所を選ばずに栽培出来るそれは、爆発的に売れた。 清人さんの会社の業績はうなぎのぼり。 そうして、つい先日のこと。 清人さんは、抵当に入って…
第14話へ⇐ それから数日後のことだった。 直哉さんの家に来客があったのは。 外出中の直哉さんに代わり、私が出迎えた人は上品な服装の綺麗な年配の女性だった。 その人は、私を見てにっこりと微笑んで緩やかに頭を下げたのだ。 …
第14話へ⇐ ハナ 「そうですね……確かに大きさはいいんですけど、もう少し下の丸みを削ってください。それから、水はけ用の穴なんですけど……」 清人 「やはり、ハナさんの意見はためになるな」 ハナ 「きょ、恐縮です……」 …
第13話へ⇐ トメ 「新しいお勤め先でも、今まで同様に頑張るのですよ」 カヨ 「はい」 ハナ 「…………」 あれから数日。 お屋敷に残るのはトメさんにカヨさん、そうして私だけだった。 皆、早々に新しい勤め先…
第13話へ⇐ 直哉 「風刺活動には、金が必要なんだ」 やりきれないような表情で、直哉さんはため息を付いた。 直哉 「……今は、母親が父親の目を盗んで俺に援助をしてくれてる。この年で、親の金使っ…
第12話へ⇐ 結局、直哉さんが帰っていたのはその日の夜だった。 いつもの調子で帰ってきた直哉さんに、どう切り出せばいいかわからずに、いつも通り夕食の準備をする。 ハナ (聞いていいことなのよね……) &nb…
第12話へ⇐ 清人 「……ハナさんには関係のない話なのだが、こぼしてもいいだろうか」 ハナ 「え?」 清人 「父様の遺産のことだ」 ハナ 「あ……。はい。私でよろしければお聞きします」 視線を伏せた若旦那様…
第11話へ⇐ 紀美子様の前に並べられたショールと切れ端。 小刻みに体を震わせた紀美子様が私を睨んだ。 紀美子 「そのショールがなによ。あたくし、明日も学校があるからくだらない話をするのなら部屋へ戻らせてもら…
第11話へ⇐ 直哉 「ふぅん、じゃあ屋敷で一番仲良かったのがあの子なんだ」 ハナ 「ええ、そうなんです」 夕食事、思い出話がてらカヨさんの話しをすれば直哉さんは興味深そうに聞いてくれた。 直哉…
第10話へ⇐ 直哉 「あー、やっぱりハナちゃんだ」 ハナ 「直哉……さん……?」 その声に振り向けば、そこには優しい笑顔のままの直哉さんがいて。 だけど、ぐちゃぐちゃになった泣き顔の私を見て、表情が一変した…