さて、神仏に祈りを捧げる人は多いが、「願いが本当に目に見えて叶った!」と自覚することはなかなかないと思うのじゃが、おぬしはどうであろうか。
初詣や、旅行などで折に触れて神社や仏閣を訪れ、心の中では受験の合格や愛しい人との恋の成就や金運や……祈ってはいても、たとえそれがうまくいかなかったとしても、神仏に邪魔をされたとは思わぬもの。
そして、願いは叶わずとも、悪いこともなく淡々と同じような平穏な日々が続いていれば、「これも、神様のおかげだから」と納得している人が大勢であろう。
が、たま~に、おるのじゃな。神仏に対して、大いなる不信を抱いてしまう人が。また、不信を抱くのも無理ないと思える、不幸や不運が、聞けば確かにとある神仏を拝み始めてから、ご縁を結んでから立て続けに……となっている人が。
前にオネエの記事で「自称霊能者」を通じて祈った場合についてはすでに説明されておるが、わしが話すのは、
・誰かを介さず、己で直接、神仏に祈って
・そこから、目に見えて不幸・不運が続いている
状況についてじゃ。
■神仏に祈って、かえって状況が悪くなる理由4選
理由として、ざっと思いつくものは4つじゃな。
(1)祈った対象が祟り神や相性の悪い神仏だった
たまにあるのが、旅行先の山林に分け入って正体不明の祠や道祖神などを見つけ「何やら霊気を感じて」もしかしたら霊験あらたかなのかもしれないと思い、願ってしまう場合。
基本的に、正体不明の神仏を祀っている何がしかの自然物(石、樹木も含む)人工物(お地蔵様や道祖神や祠)には「触らぬ神に祟りなし」一礼して、通り過ぎるのが安全じゃ。
なぜなら、それらは祟り神や何か過去に悪しき出来事のあった場所で、供養、鎮魂のために祀られたものであるかもしれないからじゃ。
そして、相性の悪い神仏とは、己の家系が判明している場合、家系の敵(かたき)が関わる神仏は、やはり避けたほうが無難なのじゃ。まあ、これは現代ではよほどの因縁家系以外は関係ないことではあるが。
これは、その場にまた出向かなくてよいので、己を最も守ってくれていると思える近所か毎年初詣に行く神社でお祓いし、心の中で得体の知れない神仏との縁切りをすればよい。
(2)邪(よこしま)な願いをしていた
例えば、不倫相手の奥さんが死ぬように、などと邪な願いを神仏にすると、神仏は悔い改めさせようとして、試練を与えてくる。悔い改め、邪な願いを撤回すれば、徐々に運気は回復するであろう。
(3)単にそういう時期だった
直感が冴えている人ほど、己の運気の大きな変わり目にはそれを察知して不安に思い、神仏を参ることも多いようじゃ。が、実際に運気として切り替わり時は、やはり続いていたことが終わる、人との縁が切れる、体調を崩すなども起きやすい。
ゆえに、神仏に無病息災を願ったことで少しばかり不調も軽減しているかもしれなくとも、祈ったせいだ!と、神仏に濡れ衣を着せているだけじゃ。要は、勘違いじゃ。
(4)守護神がランクアップ・ダウンする前兆
実はじゃな。人は誰しも、どのような生き方をしていようと、よほどの悪事を働かぬ限りは、必ず何かしらの超自然的存在の加護は受けているものである。
が、その守護者は一生変わらぬわけではなく、ときどき入れ替わる。その入れ替わりのタイミングでは、己の意に反する出来事が起きて、人生が混乱しやすいようじゃ。
これについては、次で詳しく話そうぞ。
続編はこちら⇒守護神とは(1)生まれたときの守護神は必ず入れ替わる!?
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