四柱推命の日干で分かる会社との相性(甲乙丙編)

四柱推命の日干で分かる会社との相性(甲乙丙編)

前回の「四柱推命の日干で分かる会社との相性(基礎編)」では、四柱推命において、日干から会社との相性を見ていく方法の理論についてお話ししました。

日干はその人の魂の現れ方が出る部分です。これによってその人がストレスを感じずにできる仕事や、関わる相手との相性が見えてくるという訳です。

それでは、今回は十干の中でも、甲から丙までの適職と相性の良い会社について見ていきましょう。

日干が甲の人の適職と相性の良い会社

甲は大木を示します。日干が甲の人は、大木のようにまっすぐ上に向かって伸びていこうとする性質を持っています。日干が甲の人は、成長意欲が強く、本人が一本筋が通っているぶん、筋の通らないことを嫌います。努力家で、努力をしない人を嫌います。十干のうち、最も比肩的な傾向が強いと言われるのが甲です。
日干が甲の人は、自分が主体となって動ける種類の仕事に向いています。人から言われたことをただこなしていくような仕事には不向きです。そういう意味で、公務員的な仕事、歯車の一つとして働くような仕事よりは、社員一人一人に大きな役割が与えられるベンチャー企業や外資系などの会社の方が向いているでしょう。

また、相性がいいのは、日干が下記の種類の会社です。
:日干が甲の会社とは、お互いに助け合い、伸びていくことができる関係性です。仲間意識が芽生え、基本的にプライドの高い甲が主体性を保ちながらグループ行動をすることができる良い関係性です。
:夏生まれ以外の甲にとっては良い相手です。周囲から恵みが多い、助けられる環境を得られる関係性です。
:甲が丁にとって良い燃料になる関係性です。会社にとって役に立つ人材になることができる関係です。
:相剋の関係ですが、干合と言って夫婦に向く相性です。相手の力を利用しつつ、自分にも有利になるように動くことができる関係性です。
:相剋の関係ですが、甲の高いプライドを、庚の斧がいさめてくれます。ただし、木気が弱い時期の甲ですと、切り倒されてしまうので、あまり自分は運が良くないという自覚のある人は避けた方が良いでしょう。
:ガツガツ動かなくても、自然とチャンスに恵まれやすい関係性です。

日干が乙の人の適職と相性の良い会社

乙は、草花などの幹を持たない植物を示します。ツタがあちこち伸びていくように大木と違って動き回ることのできる性質を持っているため、一本筋の通った自分というものは希薄で、周囲の意見に従って生きることになりがちです。
おおらかで表舞台に出なくても苦にならず、縁の下の力持ち的な仕事もよくこなします。性格はゆったりとしていますが現実主義です。甲とはうってかわって、公務員的な仕事に向いています。
十干のうち、最も傷官的な傾向が強いと言われ、表現力に富んでいるので、感覚的な才能を生かせる場にも向いています。広告代理店などで才覚を発揮するでしょう。

また、相性がいいのは、日干が下記の種類の会社です。
:他人からの援助を受けながら独立していける良い関係性です。特に元々木気が弱い命式の場合は、甲は良い補助をしてくれます。
:周囲から恵みの多い環境になります。乙の傷官的な面を強めるので、公務員的な仕事の場合は相性が悪いのですが、表現力を生かせる会社であれば乙を助けてくれます。
:乙が己を剋す関係性ですが、土に根を貼った植物に花が咲くように会社側も乙の干渉の仕方を喜ぶ組み合わせです。
:乙が庚の鎌に剪定される関係性です。几帳面に整えられますので、きちんとしすぎて堅苦しい面もあります。木気が強い人にとっては暴走気味な自分を抑えてくれる良い関係性ですが、元々木気が弱いタイプの人には向きません。
:逐水桃花という非常にきれいな名前のついた関係性です。水は知性を表します。良い知恵が周囲からもたらされて花咲くことのできる関係性です。
:甲乙は癸(雨)を嫌がらない珍しい干です。癸から乙に向けて継続的に恵みがあります。元々の命式が水っぽすぎる場合でなければ良い相性です。

日干が丙の人の適職と相性の良い会社

丙は太陽です。社交的で楽天家、明るさと情熱を持った性格の人です。執念深さはなく、裏表のない積極的な性格です。
好き嫌いのはっきりした性格ですが、華やかさがあるため人からは好かれやすい人です。
商売人に向いており、商社勤めに向いています。小売業者や流通業者で力を発揮するでしょう。派手好きな性格で華やかさがあるのでマスコミや芸能界、広告業界にも適性があります。

また、相性がいいのは、日干が下記の種類の会社です。
:干合といって夫婦相性です。組織や上下関係の中で規律を重んじ、礼儀正しく振る舞うことができます。
:相剋の関係性ですが、江輝相映と言って太陽が海を照らして水面が美しく輝いている様子になります。無理せずお互い良い面を生かし合える関係性です。

次回は、日干が丁以降の人の会社相性について見ていきましょう。