これまで、四柱推命の日支通変星を見ることで配偶者運、結婚運について占う方法についてお話しています。
さて今回は、日支の通変星が「正財」以降の人の配偶者運、夫婦運についてみていきましょう。
■日支が正財の人
＜男性の場合＞
正財は男性には妻にあたる星です。これが日支にあるのは結婚運、夫婦運が良いと見ます。
正財の男性は甘え癖があり、わがままを聞いてくれる優しい女性に縁があります。
良き妻を得られますので、甘えすぎないよう注意が必要です。
基本的に結婚運はとても良いので、結婚に悩むということはあまりありません。
＜女性の場合＞
意志が弱く甘え癖のある男性に縁があり、少々頼りない面があるので、頼りがいのあるタイプを意図的に選んだほうが良い結婚につながります。良き妻となる人であり、ついつい相手を甘やかし、優しくしてしまうところがあるので、自分に負担がかかりすぎる面が出やすいからです。
相手の甘えによって苦労しやすい結婚になりがちなので、自立した男性を選ぶようにするとよいでしょう。
■日支が偏官の人
＜男性の場合＞
芯が強い、管理体質の女性と縁があります。自分のことを尊敬してくれている相手であれば、どこまでもついてきてくれますが、そうでない場合はあっさり切り捨てられるので、尊敬されるに足る人間であるよう努力が必要になります。
とても我慢強く、弱音を吐かない女性と結婚する傾向にありますので、きちんと相手をいたわるように心がけると結婚生活がうまくいきます。
＜女性の場合＞
偏屈なところのある、変わり者の男性に縁があります。それでいて家族思いで、結婚生活はよいものになりますが、結婚生活は刺激的で、運勢の変化を受けやすい傾向にあります。異動が多い会社のように結婚運自体がくるくると定まらない傾向にあります。特に中年以降、危機が訪れやすいので注意しておきましょう。
十二運が長生、建禄、帝旺、胎、養は特に結婚運が良いと見ます。
■日支が正官の人
＜男性の場合＞
正官は官僚の星です。男性の言うことを理解しよく聞く、真面目な女性に縁があります。忍耐力も強く、男性の要望を叶えようとする素直さを持っている、良い妻に恵まれます。
ただ、会社の上司と部下がそうであるように、官星で繋がった縁は、素直にしたがってくれる相手を自分の責任で面倒を見るという面も必要になってきます。自分自身の責任を自覚し、引っ張っていくくらいの責任感で結婚生活を送る方がうまく行きます。
＜女性の場合＞
女性にとって官星は夫の星にあたりますが、正官の場合、十二運によって運勢が変わります。
日支の十二運が長生、冠帯、健禄の場合は、とても良い縁に恵まれます。出世コースに乗れる、妻を大切にする男性と結ばれやすい良命です。玉の輿に乗る可能性もあります。
十二運が帝旺、衰、胎、養の場合も、満足できる結婚生活に繋がるでしょう。
ただ、十二運が上記以外であれば、官僚の星でもある官星がうまく力を発揮できず、相手の権力に従わされるような運気になります。つまり、亭主関白な男性にほぼ満足いく結婚。
それ以外の沐浴、病、死、墓、絶だと亭主関白に悩まされたり、経済力のない男性と結婚する傾向にあります。上司運がそのまま結婚運に変わったような感じですね。
■日支が偏印の人
＜男性の場合＞
表現力のある個性的な女性に縁があります。要は自己主張が強いということですが、比肩のような押さえつける感じではなく、自分をきちんともっている女性という感じです。お互いに自分の感性を大切にするタイプなので、言い出したら平行線になりがちです。お互いに適当に妥協する気持ちも大切です。
命式全体で他に偏印があると離婚の可能性もあり、また偏印を害する星である食神が月柱の地支にある場合、社会生活と家庭生活が不協和を起こす傾向もあります。
＜女性の場合＞
内面はプライドが高く、しかし表面的には大人しい男性と縁があります。扱いにくいアーティスト的な気質のある男性です。女性自身、プライドが高くこだわりが強いので、あれこれ世話を焼かないといけないような男性だと我慢できなくなって破綻します。
偏がつく通変星は「安定しない」という意味合いがあるため、結婚生活は安定しにくい傾向にあります。
男性同様、命式全体で他に偏印があると離婚の可能性もあり、また偏印を害する星である食神が月柱の地支にある場合、社会生活と家庭生活が不協和を起こす傾向もあります。
■日支が印綬の人
＜男性の場合＞
印綬は吉星ですので、良縁に恵まれます。素朴で良く男性を支えてくれる、優しい女性と縁があります。お互いに少々頑固な面があるため、その点は気を付けましょう。
＜女性の場合＞
いわゆるお坊ちゃん育ちの男性と縁があります。育ちはいいので上品なところがありますが、ぬるま湯の中で生きてきたようなマイペースさがある男性です。
基本的に結婚運は良いのですが、のびのび育った感じの性格なので、お互いに自分が引くというところに欠けます。相手の考えを尊重する姿勢も必要です。
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