四柱推命の日干で分かる会社との相性(丁戊己編)

四柱推命の日干で分かる会社との相性(丁戊己編)

前回の「四柱推命の日干で分かる会社との相性(甲乙丙編)」では、日干が「甲」「乙」「丙」の人にとっての相性のいい職業や会社についての見方についてお話ししていきました。

今回は、日干が「丁」「戊」「己」の人にとって相性のいい会社についてお話ししましょう。

「四柱推命の日干で分かる会社との相性(基礎編)」も併せてチェックしてください。

日干が丁の人の適職と相性の良い会社

丁はろうそくや焚き火の火に例えられます。穏やかで、周囲の人への人当たりが柔らかく、礼儀を重んじる性格です。
インテリで神経質なところがあるのでストレスを溜めやすいところがありますが、反面細かな気配りをすることができます。
一見穏やかに見えますが、情熱的な面も持っており、計算高い改革気質の人でもあります。
緻密な目を持っており、情が深く、困っている人を助けようとする気持ちの強い人ですので、公務員や銀行員に向いています。
十干のうち、最も正官的な傾向が強いと言われており、「お役所仕事」と言われるような業界。官公庁、大企業のサラリーマンとして高い適性があります。

また、相性がいいのは、日干が下記の種類の会社になります。
:丁にとって、最も喜ぶのが「甲」が近くにあることです。甲は丁の燃料であり、丁を美しく輝かせます。相手から援助がもたらされ、無理なく楽しく過ごすことができる組み合わせです。
:戊は無条件で丁と相性のいい干です。丁はろうそくや焚火の火なので、裸でいるよりも戊でかまどを作って風から守ってあげた方がよく働きます。戊によって丁のエネルギーがちょうどよい状態に調整される良い関係性です。
:丁の炎が庚の刀を精錬しているような状態です。丁によって庚である会社が鍛えられるので、相剋の関係性ですが正当なやりかたで相手を良い方向に導きます。丁にとって、最初は微妙な相手でも、勤めていくうちに満足な形になっていくでしょう。
:干合といって夫婦相性です。壬も丁も知性的な干ですが、この組み合わせは相剋でありながらお互いにメリットがある剋され方をします。特に丁側にとって良い関係です。丁は忠実に壬に従い、両者の知性が合わさってビジネスで大きくなっていく組み合わせです。

日干が戊の人の適職と相性の良い会社

戊は岩山に例えられます。どっしりと落ち着いた雰囲気で、慎重派で真面目。おおらかで情に厚く、優しい性格ですが、反面頑固で、一度信じたものは疑わず固執する面があるため、騙されやすい部分もあります。その結果疑り深くなっている人も多いです。昭和の親父さんのようなイメージでしょうか。
十干のうち、最も偏印的な傾向が強いと言われており、束縛を嫌い、自分のペースで仕事をすることを好む傾向にあります。知的好奇心が旺盛なので、学術関係などの専門職や大学教員、役者系の芸能界や美容院、デザイン事務所など、独創性才能を生かせる場や会社に向いています。

また、相性がいいのは、日干が下記の種類の会社です。
:「日出東山」と言い、朝日が山から登っている美しい組み合わせを指します。多くの知識が与えられ、チャンスを確実なものにしていける関係性です。ただし、夏生まれで水気のない命式の人にとってはあまりよくありません。
:戊が丁を守るような形になるため、会社にとって有用な人材として用いられることになる関係性です。会社の要求をうまくコントロールして評価を得られる組み合わせです。
:命式中に「午・巳・未・戌・辰・丑 」のいずれかがある場合に限り、良い関係となります。正々堂々と対等な立場で意見を言うことができ、大きな成果につなげることが可能となります。
:干合で夫婦相性ですが、冬生まれ以外の戊に限り、良い関係となります。癸の恵みが戊にもたらされ、無理なく利益を生むことになる組み合わせです。

日干が己の人の適職と相性の良い会社

己は田畑の土です。穏やかな雰囲気で、柔軟さを持っていますが、内側に色々と抱え込む性質も持っています。
堅実なタイプですが、迷いが多く決断力に欠けるため、一つの物事を極めることには不向きです。
主体的に動くことが苦手なのにチームプレイも苦手という性質を持っているので、建設会社やメーカーの技術者など、こつこつと実直にマニュアルに基づいた作業を進められる会社に向いています。

また、相性がいいのは、日干が下記の種類の会社です。
:冬生まれ以外の己にとっては良い相性です。相剋の関係ですが土は木を喜びます。与えられた環境の中で自分なりに楽しみながら仕事をすることができます。
:甲とともに、乙は己ととても仲のいい相手です。乙のほうが己よりも強いことが好まれますので、会社が乙で労働者が己の場合、己の働きが会社の発展につながる良い組み合わせです。
:夏生まれ以外の己にとっては良い相性です。丙の助けを得て己が発展する組み合わせです。
:相剋の関係性ですが、癸の雨が大地に降り注ぐように、相手に上手に合わせ相手の良さを引き出しつつ、自分の城を築いていける関係性です。

次回は、日干が「庚」「辛」「壬」「癸」の人にとっての相性のいい干について見ていきましょう。