タロットで占う「あの人に連絡を取ったら関係性はどう変化するか?」5

タロットで占う「あの人に連絡を取ったら関係性はどう変化するか?」5

これまで、「今あの人に連絡を取ってみたら二人の関係はどうなるか?」という問いでタロット占いで占った場合に、「結果」の部分に、ある時の結果には大アルカナ、また別の時の結果は似た意味の小アルカナが出た場合の解釈の違いについて見ていきました。
前回までは、「正義」「吊るされた男」「死神」「節制」「悪魔」について見ていきましたが、今回は、「塔」「星」「月」「太陽」「審判」「世界」について見ていきましょう。

<塔のカードの解釈>

塔のカードは正位置・逆位置ともにショックな出来事が起こりますが、正位置では関係性の突然の崩壊が起こります。相手の転勤が急に決まるとかですね。
逆位置では、関係性の崩壊直前までいくなど、緊迫した状態になったり、あらかじめ予見していた災難が起こるなどの意味になります。関係が壊れた後で再出発していくという面もあります。

似た意味の小アルカナのカードとしては、ソードの10が挙げられます。正位置では絶望的な状況という意味で、男女の関係を占った際には割と出てきます。逆位置になると、絶望からの夜明けにつながり、何もかも終わった後で新たな関係性が始まります。

<星のカードの解釈>

星のカードは、正位置では素直な心で希望に満ちた関係性を構築できること、新たな気付きを得ることができることを示します。逆位置では、高望みしていることを指摘してくるカードです。夢を見ているようなもので、最終的に落胆につながったりします。

似た意味の小アルカナのカードとしては、カップの7が近いでしょうか。正位置では膨らんだ幻想を見ていて、逆位置ではその夢から覚めます。ただ、星の場合は幻想ではなく希望であり、より「そこに実際にある可能性」を示すものだといえます。

<月のカードの解釈>

月のカードが正位置で出た場合は、不安感や不安定さを示します。霧の中にいるかのような目の前が見えずに不安な関係性になるでしょう。逆位置になると、霧が晴れるように不安が去っていき、トラウマが解消されるなど過去からの脱却がなされます。

似た意味の小アルカナのカードとしては、ソードの9が挙げられます。正位置では不安や悲しみ、恐怖を伴った関係性を示し、逆位置では不安からの開放や解決の糸口が示されます。「月」のカードによく似ていますが、月が大きな運命の中での出来事であり気分による不安であるのに対し、ソードのカードの場合は自らの理性や知性によって悲観的になったりしているという点が違います。

<太陽のカードの解釈>

太陽のカードは正位置の場合、無邪気な心で喜びを手にすることを示します。子供の意味もあるので、時折幸福な妊娠を示唆することもあります。
逆位置では、状況の悪化、失望を示します。太陽は逆位置でも意味があまり変わらないとしているサイトもありますが、占ってきた限りそんなことはありません。逆位置はやはりネガティブな意味になってしまいます。

似た意味の小アルカナのカードとしては、人間関係を占った場合に限ってのことですが、カップの10が挙げられます。正位置では「円満な家庭」「繁栄」といった意味になり、逆位置では「絆が途絶える」「家族や親しい人間関係での揉め事」といった意味になります。カップの10は家族や親しい人間関係に特化したカードであり、太陽はすべての事象に当てはまるという違いがあります。

<審判のカードの解釈>

復縁のカードとして名高い審判のカード。正位置では、これまでの努力が認められ、再出発や再チャレンジの機会が得られます。関係性を占ったのであれば、再び以前の関係に戻れるチャンスがあります。
逆位置では、これまでの行動の悪い点のせいで、相応の報いを受けることになります。

似た意味の小アルカナのカードはありません。ダメになってしまったところから別の方向性を目指すようなカードはほかにもありますが、「一旦ダメになったものが元に戻る、復活する」という意味合いは、審判のカードしか持っていません。だからこそ復縁のカードとして有名なのです。

<世界のカードの解釈>

「世界」は、全タロットの中でも最高に縁起の良いカードであると言われています。正位置では、完成や成功、目的達成を示し、自分の理想の関係性を得られることになるでしょう。
逆位置では、未完成、道半ば、という意味合いになります。そこまで悪い意味にはならないものの、マンネリを感じてしまい、中途半端な気持ちになってしまうことが考えられます。

似た意味の小アルカナのカードとしては、カップの9が挙げられます。正位置では願望成就を示しており、逆位置では自惚れや傲慢さによって幸福に陰りが出ることを示しています。カップの9は正位置でも逆位置でも変わらないとするサイトもありますが、そう言われているカードでもやはり正逆の差はあるという実感です。世界との違いは、「世界」は人生そのものに関わってくるカードであるのに対し、カップの9は目の前の幸福に対してのものであるという点です。