四柱推命の日干で分かる会社との相性(基礎編)

四柱推命の日干で分かる会社との相性(基礎編)

前回の「四柱推命で「偏財」「正官」「偏官」「偏印」「印綬」を持つ人の適職について」までは、四柱推命における「通変星」によって自分自身の傾向や適職を見る方法についてお話ししました。

職業運を見るためには、四柱推命によって大まかな吉凶、仕事と合う合わないを見極め、ホロスコープによって詳細な仕事の傾向について見ていくという方法が分かりやすい見方ですが、四柱推命によって見る際は、

1自分自身の傾向や適職
2会社や職業との相性
3会社が向かう運勢との相性

を見ることになります。
今回からは、このうち、「2会社や職業との相性」について見ていくこととしましょう。

四柱推命で見る会社や職業との相性

前回までは、自分自身の適職について、通変星を用いて見ていく方法についてお話ししました。
通変星による適職占いは、その人自身の性格や社会へのかかわり方のパターンから、向いている時ごとの仕方や職業傾向を見る手法です。
これは単純に、その人が無意識に目指す人生の方向性から適職を見るやり方ですが、四柱推命においては、職業への相性の良し悪しを見る際に、「日干の種類」と「五行」を用いて、相性面から適職を見る方法もあります。

相性面から論じた場合、特定の会社との相性を見ていく方法もありますが、まずは、「日干の種類」から、仕事との相性を見ていく方法についてお話ししましょう。
具体的には、命式を出したとき、自分自身の命式の中で下記の「⑤」(日干)の種類を見ることになります。

四柱推命で見る会社や職業との相性
以前の、通変星によって適職を導き出す記事では、⑤の日干の部分は空欄で、⑥の部分(日支通変星)を用いて占いました。
通変星は日干の種類が何であるかによって導き出されるものなので、日干の部分にあたる通変星というものは存在しません。
言ってみれば日干というのは自分の立ち位置で、通変星とはそこから北や東などの方角が導き出されるようなものです。

しかし、自分自身の立ち位置にだって、緯度経度や国などの属性は存在します。
前回までは、「自分自身の立ち位置から見える景色が何であるか」によって、適職を見る方法を見てきたわけですが、今回は、自分自身の立ち位置そのものから、相性の良い会社について見ていきます。

日干から会社との相性・適職を見る方法について

「干」には、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類があります。
これらのうち、日干がどの干にあたるかによって、相性のいい職種を見る方法があります。天干従化法と言いますが、要は干それぞれがどのような特性を持っているかによって適職を判断するというものです。

更に、会社にも、その会社が持っている運勢というものがあります。
会社も人間と同じく、生まれた日によって運勢が左右されることになりますので、会社の設立年月日を用いて、気になる会社の命式を算出し、会社の日干と自分の日干の相性を見ることができるのです。

会社の設立年月日は、ある程度の規模の会社であれば会社のホームページやウィキペディアなどに載っていますが、それらを探しても載っていない場合は、地元の企業であれば法務局に行けば閲覧が可能です。
もし受ける会社の本社が別の都道府県にあるなど、遠方の会社の場合ですと、登記情報を取り寄せることになります。

会社の登記事項というのは、その会社がいつ設立され、いつ誰が社長になり、役員になり、本社所在地が変わったか…などの、会社の沿革を詳しく見ることができる資料ですので、別に占いのために使わなくとも、その会社がどういう歩みをしてきたのかを見るためにも転職の際などには見ていて損はない書類だと思います。
あまりにも頻繁に社長や役員が交代していたりするとちょっとどうかなあ?などと、一般的な目線で会社を判断するための資料にもなりますしね。

さて、それでは、自分自身の日干と会社の日干から、両者の相性を見ていきましょう。
(どうしても会社の設立年月日が分からない場合には、自分の日干だけでも適職を見ることはできますよ。)

命式を出すには、以下のサイトをご利用ください。

暦と占いの部屋

日干同士の相性について

命式が出たら、次は日干同士の相性を見ます。

干同士には、「相剋と相生」「干合」という関係性が存在します。
相剋とは「打ち消し合う」、相生とは「生じ合う」という意味ですが、相剋であっても良い関係性の場合もあります。普通であれば強すぎる干を、剋す干が和らげ、制御しやすくしてくれる場合があるのです。

実際のところは、命式全体のバランスによって、人によっては一般に良いとされる関係性が良くない関係性の場合もありますので、これから述べる相性についての関係性は、命式のバランスが偏りすぎていない、一般的な運勢の人にとって言えるものであると取っていただければと思います。

それでは次回からはいよいよ、干同士の相性についてお話ししていきます。