結婚相手のタイプや職業を知りたい！～海王星編2～

前回の「結婚相手のタイプや職業を知りたい！～海王星編１～」では、７ハウスに海王星が入室している人のコミュニケーションの傾向について見ていきました。

その人がどのようなコミュニケーションのあり方を好むかという部分は、その人がどういうタイプの人との付き合いを好むかという部分にも繋がります。相手のことをプライベートまで色々知り深い付き合いを望む人は、ドライで他人のプライベートなどどうでもいい人からはうっとうしがられるでしょうし、このようにコミュニケーションのあり方が異なっているタイプ同士の付き合いは長続きしません。結婚はパートナーシップの最たるものですから、コミュニケーション傾向のうまが合う人同士が結婚する可能性が高いのです。

さて、そのことを踏まえて、海王星が７ハウスに入室している人の結婚相手のタイプと職業について見ていきましょう。

＜７ハウスに海王星が入室している人の結婚相手のタイプと職業＞

７ハウスに海王星がある人は、パートナーに対して幻想を抱きやすい傾向にあります。相手に対して自分の中で勝手なイメージを作り上げ、相手に対して夢や理想を勝手に期待するようなところがあります。現実的な条件よりも、直感やフィーリングで相手を選び、結果的にそれが幻想だったというようなことも多々あります。

惑わされやすく感情が膨脹しやすいので、 最初のころは気持ちも盛り上がり、この人こそ理想の人だ！この人ほど結婚相手として理想的な人はいない！と思いがちてすが、往々にして海王星がもたらすイメージは現実的ではありません。また、その思い自体が自分だけの妄想という部分も大きいので、具体的に結婚という話にまでは進みにくい傾向にあります。

逆に言えば、このタイプの人と結婚話にまで発展する人は、やはり相手も夢見がちなタイプです。現実感のない、つかみどころのないタイプか、一緒にものすごく盛り上がったかと思えば、ちょっとしたことで覚めてしまったりと浮き沈みの激しい人でしょう。

お互いにそういう相手に惹かれやすい傾向にあり、最初はそれこそ略奪婚をするようなレベルで盛り上がるのに、関係が深まっていくうちに相手が理想通りの相手ではないことが分かって相手に失望してしまうというパターンが多々見られます。相手もそういうパターンのため、相手の態度の変化に振り回されることも多いでしょう。

相手に振り回されるだけでなく、自分自身も相手を振り回します。結果的にそれで人生が混乱してしまう。しかもそれを何度も繰り返してしまう傾向にあります。

ちなみに、女性の場合出生の太陽に海王星が重なっていると、７ハウスに海王星が入室しているのと同じような状態になります。女性にとっての太陽は、夫を示す星だからです。

実例を挙げましょう。実際に、知人に海王星が７ハウスで太陽とタイトに重なっている人がいます。
この人は一言で言うと恋多き女性です。いかにも海王星だな～という感じの女性を振り回すタイプの男性に心酔し、決意この人以外考えられないと同棲を始めては失望して別れるということを繰り返しています。

別れるときもすっきりした別れ方ではなく、別れた方がいいことは分かっていてもダラダラと関係を続けてしまう（しかもその間他の男性とも関係を持ったりする）といったルーズな面が見られます。そして、別れた後も結局似たような人を好きになり同じことを繰り返してしまう。この人は太陽が海王星に重なっているので余計に７ハウス海王星の持つ傾向が強化されてしまっていますが、７ハウスに海王星が入室している人は、土星などの規律を重んじる星の調停がない限りは多かれ少なかれこういった傾向を持っています。

海王星は境界を曖昧にさせる星ですから、自分と他人との境界を曖昧にさせる効果があります。この一体感は恋愛においては非常に強力で、麻薬のような依存性があります。
海王星が強く働いている方は麻薬中毒者に近いようなもので、そういった「よくないことは分かっているけれど自分にとって心地よいものを断ち切ることが難しいのです。また、自分と他人との境界が曖昧なため、相手を一人の人間として尊重することも忘れがちです。特にパートナーシップにおいてその傾向が顕著に出ますので、パートナーへの気遣いは忘れないようにしましょう。

しかし、海王星には犠牲や献身的な慈善の意味もあります。相手と自分の境界が曖昧なゆえに、相手に対して犠牲的なまでに尽くしてしまう一面があるのです。それに好みの相手も不安定で夢見がちな人ということになりますから、アーティストやミュージシャン、役者など、感受性の高い人をパートナーに選び、その人の理想や夢に同調してその人を支えるために献身的、自己犠牲的に尽くす傾向があります。

しかし、海王星には偽装や偽りといった意味もありますので、そういった献身的な特性を嗅ぎ付けた相手から騙されたり利用されたりすることもありえます。スピリチュアルな人、詐欺師などに引っ掛かりやすい。結婚を考える場合は、相手の身元や身内などをしっかりと確認するようにした方がいいでしょう。

次回は、冥王星が７ハウスに入室している場合について見ていきましょう。