あの人との夫婦相性は?太陽星座と月星座占い1(ページ2)

前回までの「運命の相手が分かるホロスコープでの相性診断」では、男女の相性を見るためには「太陽」と「月」、「火星」と「月」の相性を見ることが重要ということをお話してきました。

古典的な占いでは、特に男性の太陽と女性の月、男性の火星と女性の金星の相性が見ることが重視されてきましたが、近年、必ずしもこの条件は当てはまらないものとなってきています。
男女の役割分担は、ここ数年で急激に平等性を高めています。女性にも男性並みの仕事が求められるようになり、逆に男性もこれまで女性の役割とされてきた家事育児への参加が当たり前の世の中になってきています。

これほどまでにジェンダーフリーが昨今取りざたされているのには、大きな時代の流れと、世界の政策が関わっているからです。日本が2020年にオリンピックを控えていることももちろんですが、世界の大きな流れとしてジェンダーの問題の解決が挙げられています。特に、2030年まで達成目標として「SDGs(持続可能な開発目標)」が国連において採択されており、少なくとも2030年までの間、ジェンダーによる差別の是正の流れは世界的な方向性として続いていくことでしょう。特に、企業においても努力目標が設けられ、そのための予算も組まれているため、今後、男女同権の流れはますます加速していくはずです。

そんな時代背景の中で、旧来の男性性と旧来の女性像の相性が良いと論じることに、大きな意義があるとは思えません。実際、社会でバリバリ働いている女性の「家庭的な部分」っと、家事が大好き、仕事はそこそこで…という男性の「キャリアの部分」の相性を占っても仕方がないでしょう。性差はもちろんありますから、男性性と女性性の相性の良し悪し自体は否定しませんが、それだけに終始して相性を論じる旧来の占い方法は時代に即したものではありません。
ということで、この占いでは、従来の占いの枠を超えた、人間と人間の相性について論じていきます。

さて、今回から、いよいよ具体的な相性について見ていきましょう。

■公の顔としての相性を示す太陽×太陽

ホロスコープにおける太陽は、その人の公の顔を表します。その人が公の顔として周囲に見せるにあたり、最も違和感のない顔と言ったほうが良いでしょうか。

「公の場」というと、みなさんどのような場所を考えますか? 例えば会社であったり、ご近所であったり、学校であったり、駅や街、公園などの公共の場所を思い浮かべるのではないでしょうか。「公の顔」はこういった「公の場」で見せる顔のことです。ですから公の顔と公の顔の相性である太陽同士の相性は、例えば職場の同僚や、学校の友人など、同じコミュニティの中での同士としてのような付き合いにおいてはとても重要になってきます。

また、太陽は「自分自身がこうありたいと目指す姿や理想」「人生の目的」などを表しますので、太陽同士の相性は、例えば同じ目標に向かって努力していく同士、夫婦で自営業を営んだり、同じ趣味の仲間として出会ったもの同士などであれば重要となる相性になります。


太陽同士の相性がいいというのは、実は一般的な星占いにおける相性の良さと同じです。ふつう、私たちが自分のことを「〇〇座」と認識しているのは太陽星座による星座です。そして、星座占いの星座同士で相性がいいとされている星座は、お互いがトライン(120度)の関係性にある星座同士なのです。
ですから一般的な星占いで「〇〇座と△△座の相性がいい」というのと「太陽星座同士がトライン(120度)の関係にある」というのは同じことを言っています。それくらい、太陽と太陽の相性がいいというのは人間と人間の相性がいいということにつながるのです。

太陽同士の相性というのは、もちろん120度の相性が一番いいことになりますが、0度(コンジャンクション)や60度(セクスタイル)も良い相性です。太陽同士の相性が良い相手は、社会的なふるまいや社会の中で目指す在り方、価値観などが似通っているため、特に共働き夫婦になる場合には重視すべき相性であるといえます。人生の方向性が共通である場合も多く、相手の生き方を理解しやすい相手です。共通の目的や人生ビジョンを達成するために、無理なく協力し合い、お互いに高め合って行くことができる相性です。

一昔前は、共働き夫婦はそう多くなく、男女ともに正社員のような家庭はほとんどありませんでしたが、最近は夫婦ともに正社員として働いていたり、女性と男性の収入があまり変わらない夫婦も少なくなくなっていました。
このような時代にあっては、男性が社会の中で活躍し(太陽の領域での活躍)、女性が家庭を取り仕切る(月の領域での活躍)という、太陽と月の相性ばかりを重視した旧来の相性の見方だけでなく、同じように社会(太陽の領域)の中で活躍しながら同じ人生目標を達成していく同志としての夫婦像という意味で、太陽同士の相性がますます重要になっていっていると言えるでしょう。

次回は、プライベートの相性である月同士の相性について見ていきましょう。