運命の相手が分かるホロスコープでの相性診断

運命の相手が分かるホロスコープでの相性診断

前回の「その解釈はもう古い!?ホロスコープ相性診断の新常識」では、男女の相性診断について、古典的な解釈にとらわれずに診断することの重要性についてお話ししました。

相性診断に限らず、近年、急速に古典的な男女観や男女の役割に関してメスが入りつつあり、古典的な男女の関係性を元にした占いの仕方自体が時代遅れになりつつありますので、男性性と女性性を判断材料としている占い方法については、特に近年のこういった傾向を加味して占っていくことが大切になってきています。

男女の相性だけでなく、例えば占いにおいては「女性にはこの星があると強すぎる」「男性にこの星が多いと柔和すぎる」と言われるような要素が数多く存在しますが、現代においてはそういった星も、個性を生かせる場所がいくらでもある世の中になってきています。強すぎる星をもつ女性はキャリア・ウーマンとしてバリバリ活躍できる時代ですし、昔であれば優しすぎる、女性的すぎると言われる男性であっても、古典的には女性の職業と言われていた仕事に就くことができるのです。そしてそういう場においては、その人が持つ個性は強力な後押しをしてくれます。

性別に関わらず、その人がその人らしく社会で活躍していける世の中になってきていることは、本当に素晴らしいことですね。
さて、今回は、そういった現代的な男性観、女性観を含めた上で、ホロスコープにおける男女の相性について、具体的に見ていくこととしましょう。

■ホロスコープでの相性診断の仕方

さて、まずはホロスコープでの相性診断の仕方についてですが、ホロスコープで相性を見るためには、二人の生年月日と出生時刻、出生地を知る必要があります。
特に出生時刻が分からないと生まれた時の月の位置が分かりませんので、夫婦相性を見たい場合は特に、出生時刻が非常に重要になります。

出生時刻がどうしても分からない場合は昼間の12時に生まれたものとして暫定的に見ることになりますが、精神的な面、プライベート面での相性が分からないということになりますから、相性診断としては精度が低くなってしまいます。
一方、出生地については、日本国内であれば沖縄と北海道くらい離れない限りそこまで大きな差は出ませんので、大体このあたり、程度のことが分かれば大丈夫です。

生年月日と出生時刻、出生地が分かったら、いよいよ実際にホロスコープチャートを生成します。

無料ホロスコープ作成サイトMyAstroChartの二重円設定フォームを利用すると、簡単に二人の相性を見るためのチャートを生成することができます。

http://www.m-ac.com/pages/doubleset_j.php

暦は「グレゴリウス暦」のまま、UTC/GMTとの時差も初期設定のままで大丈夫です。
ハウスはお好みですが、私はプラシーダスを愛用しています。

上部と下部のフォームにそれぞれの情報を入力したら、最下部の「二重円を作成」のボタンを押します。
すると二人の出生時の天体同士の関係性を示すチャートが生成されます。
上部の円がホロスコープチャートですが、見ていただきたいのはむしろその下の部分です。
下の部分の、表のようになっている各欄が、あなたと相手の天体同士の関係性を示す部分です。

一番左側が0度でコンジャンクション、その右側が60度のセクスタイル。その二つどなりが120度のトラインになります。
関係性としてはトラインが一番良く、同じくらい良いのがコンジャンクション。次点でセクスタイルが良い関係性になります。

具体的な違いとしては、コンジャンクションが「まるで同一人物であるかのような一体感」を感じるのに対し、トラインやセクスタイルは、天体と天体のエネルギーが良い影響を及ぼし合う配置であり、またお互いのエネルギーの流れを邪魔しない配置になります。この関係性である場合、お互いがお互いを助け合える配置となり、互いに高め合っていける理想的な関係性であるという違いがあります。

トラインやセクスタイルはお互いのエネルギーが良い影響を及ぼし合い、お互いの良い点を伸ばしあっていく関係性です。ですからコンジャンクションはストレスなく相手を受け入れるために必要な配置ですし、トラインやセクスタイルは互いに良い影響を及ぼし成長しあっていくために必要な配置となります。

特にトラインによるエネルギーの増強作用は大きく、セクスタイルはトラインの半分ほどの影響です。
影響力という点でいえばトラインよりもコンジャンクションの方が更に影響は大きいのですが、コンジャンクションは時として近すぎるがゆえに互いの境目がなくなり、親しき中にも必要な礼儀をないがしろにしてしまうことがあります。
お互いに適度な距離感も保ちつつ良い関係を続けるためには、コンジャンクションだけではなくトラインの関係性もあった方が良いのです。

次回は、太陽と月、火星と金星が良い関係性であるとき、それぞどのような効果をもたらすのかについて、具体的に見ていきましょう。