幸運を呼ぶ「三角形」のパワーと相性診断

幸運を呼ぶ「三角形」のパワーと相性診断

前回の「幸運を呼ぶ「120度」の角度を利用しよう!3 」では、120度の関係性というのが、科学的根拠があり、かつ男女の和合の意味のある図形とも関わりの深い角度であることをお話ししました。
今回は、この120度という角度による相性占いを、東洋、西洋両方の角度から読み解いていきましょう。

円周上に120度の点を取っていくと、円は360度ですからきっちり三点とることができ、正三角形が出来上がります。
正三角形という形は、物理学的にもとても安定した形です。普通に考えれば、骨組みは多い方がガッチリと固められる感じがしますが、三角形は、パーツが少なくても他の多角形よりも安定しているという不思議な図形なのです。

試しに、図形の辺に棒磁石、頂点に鉄球を使って、三角形と四角形を作ってみるとわかりますが、四角形の場合は、一辺を揺らしてみるとグラグラと揺れて歪んでしまいます。一方、正三角形の場合は、揺らしても形が崩れません。
このように正三角形は、最低限のパーツで効率的に形を保つことができる図形です。余分なエネルギーを使わずに済む、非常に安定した図形なので、自然界においても正三角形を基本とした形のものが数多く存在しています。

以前説明したラグランジュ点が正三角形を形作っているのもそうですが、物質をつくる原子も、正三角形に並びたがる性質があります。分かりやすいのはダイヤモンドの構造でしょうか。地球上で最も固い物質であるダイヤモンドですが、最も固いということは最も安定しているということです。ダイヤモンドの分子構造を見てみると、正三角形を四つ組み合わせてできた、正四面体の中心と頂点に炭素原子が位置している形になっています。世界で最も安定した物質である、ダイヤモンドの構造すらも正三角形が組み合わさってできた形になっているのです。正三角形という形が、いかに安定しているかがよくわかる例ですね。


正三角形とは、このように非常に安定した図形ですので、身近なところにも正三角形はたくさん使われています。例えば堤防のそばに積まれたテトラポット。あれは波の侵食から堤防を守るためのものですが、最初からあの形だった訳ではなく、様々な試行錯誤の上に、三角形の形が一番安定がよいということであの形に落ち着いたものになります。

また、ダンボールの断面をよく見てみると、三角形が組み合わさってできていることが分かると思いますが、あの形もまた、三角形の安定性を利用したものであると言えます。

大昔から、人々はこの三角形の安定性に、不思議な力を感じていたのかもしれません。世界中に、三角形をモチーフとした御守りや呪術的な紋様が残されていることは、以前にもお話しした通りです。上向きの正三角形と下向きの正三角形を組み合わせた、ダビデの星と言われる六芒星は世界の調和を示す紋様であり、魔術的なモチーフとしては非常に有名なものとなっています。

他にも、ピラミッドも正三角形を組み合わせた図形になっており、世界的なオカルト秘密結社(あるんですよ本当に…)であるイルミナティのシンボルマークとしても使用されています。最近は見なくなりましたが、一時とても流行った新興宗教系のマークにも三角形が使われてきました。だんだん話が怪しい方向になってきましたが、ともかく正三角形という図形は、非常に神秘的な図形として古くから扱われてきたものであり、また物理学の観点からも非常に安定性の高い図形として、多くの工業製品に用いられている図形であると言えます。

さて、そんな正三角形ですが、ホロスコープから見ても、「調和」と「安定」を示すシンボルとなっています。四柱推命においては、「中庸」が何よりも重んじられ、エネルギーのバランスが取れていることが最上とされていますが、ホロスコープにおいてもまた、エネルギーのバランスが取れる正三角形の関係性は非常に良い関係性として考えられています。
今回は、ホロスコープにおいて良い関係性とされる正三角形の関係性「トライン」について、詳しくお話ししていきましょう。

■ホロスコープにおける「トライン」とは

ホロスコープにおけるトラインとは、天体同士が120度の関係性になることを言い、特に良い関係性の角度として扱われています。

このトラインの関係性を用いて、相性診断をするのもメジャーなものになっていますが、そもそもホロスコープにおける「相性がいい」状態とは、どのようなものを言うのでしょうか。

ホロスコープにおける相性が良い状態とは、すなわち、天体同士のエネルギーの関係性が良い状態にあるということです。

具体的には、調和的な関係性にある120度の関係、それよりは弱いけれど、120度と同じく三角形からなる60度の関係、天体同士がぴったりと重なる0度の関係、この三つが、ホロスコープにおける相性が良い状態となります。

次回は、これらの関係性を利用した相性占いについて、詳しく説明していくこととしましょう。