前回の「あなたが夢と現実の狭間で苦しむ時期とは？２」では、出生のホロスコープ上で海王星と土星がアスペクトを取る場合の働きについて説明しました。
今回は、それについてもう少し詳しく見ていきましょう。
＜出生の海王星と土星がソフトアスペクトを取る場合＞
出生のホロスコープ上で、感情の星である海王星と抑制の星である土星が60度や120度のようなソフトアスペクトを取る場合、感情の揺れが少なく、あまり感情を表に出さない性格になる場合が多いでしょう。
正確に言えば、あらゆる面で身の丈に合った目標しか設定しないために、歯痒く思ったり、怒りを感じたりすることが少ないのです。
「これくらいでいいや」というボーダーラインを元々実現可能なラインに設定し、また想像力も豊かなため、想定外なことが起こっても冷静に対処をすることができます。
またこのアスペクトを持つ人は、ストイックな面もあります。
どのように対処すれば夢を現実のものにすることができるかということを真面目に考え、土星お得意の高い自己統制能力と集中力をもって、自分の理想をかなえるための努力をします。
冒険心こそありませんが、堅実な計画性と、遂行能力を持ち合わせていますので、目標として定めたことは叶える力のある人です。
ただ、淡々と作業的にミッションをこなしていく感覚が強いため、周囲からは感情の読めないクールな人、何を考えているか分からないミステリアスな人、と思われている可能性もあります。
土星は生真面目過ぎて取っつきにくい印象を持たれやすい星なので、努めて笑顔で過ごすようにすると良い印象を持たれます。
元々このアスペクトを持つ人は、役割を演じること自体は得意な星回りですので、仕事のうちと思ってやると良いでしょう。
＜出生の海王星と土星がハードアスペクトを取る場合＞
出生のホロスコープ上で、感情の星である海王星と抑制の星である土星が90度や180度のようなハードアスペクトを取る場合、自分の理想に対するこだわりが強くなる傾向にあります。
また海王星が司る感情に土星の重圧がかかるため、常に感情的な抑圧を感じながら過ごすことになりがちです。
本人は生まれたときからその状態なので取り立てて苦しいとは思わないことも多いのですが、生真面目になり過ぎて、ストレスをためてしまうことがよくあります。
また、本当は自分はこうしたいのに出来ない、現実的に考えて叶わない、と理想を諦めなければならない局面も多いため、理想と現実の狭間の葛藤にさいなまれ悲観的になったり、理想を叶えることができない自分に対して劣等感にとりつかれるようなことがたびたびあるでしょう。
土星は上司や上役を示す星でもあり、海王星は犠牲を示す星でもあるので、この星回りの人は上司から感情的な重圧をかけられやすかったり、また上司によって組織のために犠牲をしいられるようなことがたびたびあります。
そのために感情が不安定になったり、出方が悪いと精神的にまいってしまう場合もあります。
陰険な攻撃を受けたり、組織から裏切られたり、学校や職場でいじめにあうなどの経験をしている可能性もあります。
こうして書くといいところのない状況に思えますが、土星の重圧はその人にとっては人生における成長のための糧です。
このアスペクトを持つ人は、ひどい目にあっても決してマイナス感情だけになることはありません。
非常に現実的で、感情の海王星が土星によって抑制されているので、自分のなかで悪い事象を膨らませて必要以上に悲観するということ自体がないのです。
理想と夢を忘れずに、夢の実現のためにコツコツと成果を積み上げていく人です。
時として、夢を叶えるために自分から犠牲的な役回りを買っているようなこともあります。
また海王星の司る奉仕精神に土星の義務感が乗った結果、損をすることが分かっていて周囲のために犠牲になるような面もあります。
その人にとっては、そうすることがあるべき姿なのです。
＜運行の海王星(土星)と出生の土星(海王星)がソフトアスペクトを取る場合＞
出生のホロスコープと運行のホロスコープ上で、感情の星である海王星と抑制の星である土星が60度や120度のようなソフトアスペクトを取る場合、感情の抑揚のない、淡々とした日々を送ることになるでしょう。
何をするにもテンションが低く、創造性が発揮できません。
ただし、実務能力は上がる時期なので、黙々と仕事に打ち込むには良い時期です。
社会と理想の狭間で、色々なことを諦めてしまう時期になりがちですが、この時期が過ぎれば、自分のなかでうまく折り合いが付けられるようになるでしょう。
明るさと夢見ることを忘れずに過ごすようにしましょう。
＜運行の海王星(土星)と出生の土星(海王星)がハードアスペクトを取る場合＞
出生のホロスコープと運行のホロスコープ上で、感情の星である海王星と抑制の星である土星が90度や180度のようなハードアスペクトを取る場合、理想を持ちながら現実的に叶えることができず、劣等感にさいなまれたり、落ち込むことが多い時期になります。
組織や上役から犠牲を強いられたり、攻撃される可能性もあります。いじめにあいやすい時期です。
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