あなたが夢と現実の狭間で苦しむ時期とは?2

あなたが夢と現実の狭間で苦しむ時期とは?2

あなたが夢と現実の狭間で苦しむ時期とは?2
前回の「あなたが夢と現実の狭間で苦しむ時期とは?1」では、土星が別の天体とアスペクトを取る場合の働きについて説明しました。

 

今回は、海王星と土星がアスペクトを取ったときの影響について見ていきましょう。

あなたが夢と現実の狭間で苦しむ時期とは?2
海王星は感情の星であり、イマジネーション、想像力の星です。海王星がうまく働けば、溢れ出るイマジネーションが創作活動や将来のビジョンの形成などに良い影響を及ぼします。
簡単に言えば、夢を抱くことができるのです。

生きていれば、大なり小なり、夢を持つことはあると思います。
夢というと大袈裟かもしれませんが、あれをしたい、これをしたい、こういう未来になったらいいな、と想像することはあるでしょう。

そういった夢を抱くのは海王星が司っています。
結婚したい、家を買いたい、海外旅行に行きたい、仕事で大成したい、株で一山当てたい、少しの期待で宝くじを買うなど、人によって規模も現れ方もまちまちですが、こういった夢を見せてくれるのが海王星の働きです。

海王星が悪く働けば、夢のあり方、抱き方が良くないものになります。
特に、海王星は夢を司るだけにふわふわとしたところのある星なので、土星のような抑制する働きを持つ星とは相性がよくありません。


あなたが夢と現実の狭間で苦しむ時期とは?2
人間で例えると分かりやすいかもしれませんが、人生を一つのプロジェクトとすると、海王星と土星がアスペクトを取るというのは、堅苦しく生真面目で現実主義者の上司と、とりとめもない非現実的な夢ばかり語る上司が同じプロジェクトの中枢にいるようなものです。
うまく役割分担ができれば、海王星上司が夢を語り、土星上司がその夢の実現のための現実的なプランを練るという形でより良い未来に繋げることができるでしょう。

しかし、この二人がぶつかり合ってしまった場合、海王星上司の抱く理想は土星上司により押さえつけられ、海王星上司はプロジェクト自体を投げ出すか、もしくは全く良さを生かすことができずに淡々と仕事をするだけになってしまうでしょう。

こういったイメージのもとに、海王星と土星のアスペクトについて見ていきましょう。

 

■出生の海王星と土星のアスペクト

■出生の海王星と土星のアスペクト
感情の星である海王星に、抑制や重圧をかける星である土星がアスペクトを形成すると、それが出生のホロスコープ上であれ出世のホロスコープと運行のホロスコープの関係上であれ、常に感情を抑えたような働きが生じます。
理想のために地道にコツコツと、忍耐強く行動できるのですが、実現不可能な荒唐無稽な夢、大きすぎる夢は持たず、あくまでも現実的な夢を見ることになるでしょう。

自然と淡々とした生活になりがちですが、出生の星同士のアスペクトであればその状態を自然に受け入れられます。
ただし、海王星が別の星とアスペクトを取っているということは海王星がホロスコープ上で強い働きを持っているということです。

こういう人は大それた夢を見られないのではなく、想像力が豊かな分、現実に照らしたときにどのような夢を抱くことが現実的であるかをきちんと想像できるというだけですので、現実の世界があまりにも辛いと、夢の世界へ逃げていってしまこともあります。

海王星は精神的な不安定さを生む星ですから、そこに重圧がかかることにより、二面性があったり、裏の顔があるような場合もあります。
ただ裏の顔と言っても、本質的にはイマジネーション豊かな面を持っているのに、社会に向ける顔としては現実に対して実直に行動する人物としての面を向けるため、第三者から見ると処世術的な形で素と違う自分を演じているように映るというだけです。
二重人格という意味ではありません。


■出生の海王星と土星のアスペクト-2
実際、私自身が出生の海王星と運行の土星の0度(コンジャンクション)の時期に差し掛かった時には、ちょうど転職をしたばかりで、まさに淡々と仕事をしている状態でした。
実務をこなすのに精いっぱいで、まだ仕事の楽しさなども分からない時期でした。
以前の職が天職と思えるような職だったのですが、他業種への転職だったため、理想と現実の折り合いをつけるのに心がついていっていなかった時期です。

また、転職前は一人でこつこつとする仕事だったため素で仕事ができたのですが、転職先では他の人とのコミュニケーションが必要となったため、素の自分ではない営業用の自分を作り上げる必要がありました。
転職先の人からは愛想がいいと言われてはいましたが、素の自分は人見知りが激しく、どちらかというとぶっきらぼうな性質のため、職場の人が素の自分を見たら完全に二面性があると思われたことでしょう。
待遇的には申し分ない仕事でしたが、本当にやりたい種類の仕事かと言われればそうではなく、しかしそれ自体がぜいたくな悩みだと思い自分を納得させようとしていた時期でした。

このように、土星と海王星のアスペクトは、理想と現実の狭間にその人を置き、その中で現実的にあるべき行動を促してくるアスペクトです。

 

次回は、出生のホロスコープ上で海王星と土星がアスペクトを取る場合と、出生と運行のホロスコープ同士でアスペクトを取る場合の事象について詳しく見ていきましょう。