海王星で見るあなたの精神病傾向1(ページ3)

海王星で見るあなたの精神病傾向1
前回の「傷官星で見るあなたの波乱運」では、四柱推命における「傷官星」と、ホロスコープにおける「海王星」の共通点について見ていきました。

今回は、より深く、ホロスコープにおける海王星のはたらきについて見ていきましょう。

 

海王星は、イマジネーションと感情の星です。
「犠牲」という意味も持つことから、慈善や奉仕の意味合いも含んでいます。
また、幻想や精神性を司る星でもあり、スピリチュアルな分野とも親和性の高い星です。

海王星の影響を最も感じやすいのは、太陽、月、木星、土星とアスペクトを取った時でしょう。
実際、このような天体と海王星がアスペクトを形成するときは、四柱推命上でも傷官年にあたる場合が多く、感受性や精神活動が高まる年になります。
そしてその分、ナーバスにもなりやすい年回りです。

 

今回は、海王星が太陽とアスペクトを取った場合の影響について見ていきましょう。

太陽は、ホロスコープ上で社会生活的な人間活動を示す星です。
周囲から見た自分の印象と考えるとわかりやすいかもしれません。
この太陽に海王星が関わると、海王星の持つ夢想的・理想主義的な面が強く押し出されます。
それが良く働くか悪く働くかはアスペクトの性質によるところとなります。

■出生の太陽(海王星)と運行の海王星(太陽)のアスペクトの場合

■出生の太陽(海王星)と運行の海王星(太陽)のアスペクトの場合

<0度(吉凶混合)の場合>

出生の星同士が形成するシングルチャートで、太陽と海王星が0度のアスペクトを取った場合、非常に理想主義的な人となります。
精神性が高く、強いインスピレーションを持っており、また不思議な魅力がある人ですから、宗教的な分野やボランティア活動などで成功する場合があります。

ただ、現実離れした部分があり、自分の理想に酔っている部分も強いため、必ずしも現実社会で成功するとは限りません。
お酒に弱くそれでいて酒好きな人が多く、たちの悪い酔い方をする場合がたびたびあります。
ドラッグ中毒にも注意が必要です。

性格面では、理想主義者ですが現実感が無く、また優柔不断なところもあるため人生設計が具体性に欠けます。
しかし、自己犠牲精神が強く献身的に他人に尽くる部分もあるので、感受性や創造性を生かしたアーティスティックな道に進むか、慈善活動に関する職に就けば成功しやすいでしょう。
海に関する職業にも向いています。

<ソフトアスペクトの場合>

<ソフトアスペクトの場合>
出生の星同士が形成するシングルチャートで、太陽と海王星が60度や120度のソフトアスペクトを取った場合、性格の部分に海王星の影響が強く表れます。

海王星が良い状態で関わっている場合は、芸術面で高い適性を示す人となります。
夢を追って生きているようなアーティストタイプです。
理想主義者で、世界平和やボランティア活動など、慈善事業のために自分自身の力を尽くす人も多いでしょう。
アーティストが戦争反対などのキャンペーンを行っているようなイメージです。

直観力に優れるため、普通の人が見逃してしまうような観点で世界をとらえ、それによって成功する力を有しています。
反面、実務的な能力はあまり高くなく、芸術方面に進まない限りは「天然」「不思議ちゃん」などの扱いを受けやすいでしょう。
好きな分野には非常に高い適性を示し、また没頭する能力も高いので、自分の好きな分野の仕事を目指した方が結果的に幸せになれるタイプです。
芸術分野は食べていくのが大変だから、等の理由で一般的な会社員を目指しても、結局は仕事にうまく適合することができずに心を病んだりドロップアウトしてしまう可能性が高いので、アートや創作活動など、自分自身のイマジネーションや感性を生かした仕事を目指す方が良いでしょう。

この星並びを持つ人は、夢追い人ですから、組織の歯車として働くのには向きません。
縛られるのが嫌いで、ふっと遠くに突然旅に出るようなふらふらした面も持っています。
ですから、会社組織よりもフリーで働く方が性に合っています。

精神的に不安定な面、地に足がついていないような面もありますから、スキャンダルめいた噂が付きまとうこともあるかもしれません。
特に金星が海王星に関わってきているような場合は、色恋系の醜聞に注意する必要があります。
ただでさえ、太陽と海王星がソフトアスペクトを取っている人は、恋愛面がなかなか落ち着きません。
長く未婚となる人も多くいます。
ロマンチストで、現実の恋愛と理想の恋愛をすり合わせることができずに、いつまでも白馬の王子様を待っているような面があるからです。
現実の男性よりもフィクションの世界の男性や、アイドルや俳優に入れ込んでいる場合も多くあります。
それによって婚期が遅れる傾向が強いのです。

理想の男性のタイプとしては、この星並びの人は依存心が強いため、自分を引っ張って行ってくれるような頼りがいのある相手を求めます。
それでいて、愛情豊かな面もあるので、思わず守ってあげたくなるようなタイプに弱いという傾向もあります。
普段は亭主関白で、それでいて「私がいなきゃダメな人」と思わせるような男性につかまりやすい、いわゆるダメンズな面も持っていますので、DVなどろくでもない相手に引っかからないよう注意が必要です。

 

次回は、ハードアスペクトの場合について見ていきましょう。