月の位置で知る本当の自分とホロスコープの読み方

月の位置で知る本当の自分とホロスコープの読み方

月の位置で知る本当の自分

これまで、ホロスコープ上の各ハウスに月が入っている時の影響についてお話ししてきました。
しかし、各ハウスに月が入っている時と言っても、ピンと来ない人が多いのではないでしょうか。

そんな方のために、今回は、「各ハウスに月が入る」とはどういう状況なのかを、ビジュアル的にご説明しましょう。

図で理解するホロスコープの読み方について|二重円チャート

まずは、見方をお伝えします。こちらの画像を見てください。

ホロスコープ二重円チャート
これは、1990年1月1日12時生まれの方の、2017年7月1日時点での二重円チャートです。二重円のホロスコープチャートの作成は、「無料ホロスコープ作成サイトMyAstroChart」の「二重円」のメニューから行うことができます。

チャートの見方としては、一番内側から二番目の円がハウスの番号を、ハウス番号の一つ外側の円がネイタル(出生時)の惑星配列を、その更に外側の円がトランジット(現行)の惑星配列を、一番外側の円がサイン(星座)を表しています。
このように、ハウスとサインと惑星同士の関係性を考えながらチャートを読みといていくことが、ホロスコープでは基本となります。

さて、ここで、トランジットの月に着目してみましょう。
月はそのまま、三日月のマークです。どのサイン、どのハウスにあるか分かりますか?

そうです。第6ハウスの、天秤座のサインの位置にありますね。

次に、こちらの画像を見てみましょう。
ホロスコープ二重円チャートの見方・読み方
最初の画像は2017年7月1日時点のものですが、こちらは2017年7月5日時点でのものになります。最初の画像と比べてみて、トランジットの月がどこにあるかに注意してみてください。第6ハウスの、天秤座のサインから、第8ハウスの、さそり座のサインに月が移動していることが分かると思います。

同じように、5日おきのチャートを挙げていきます。

2017年7月10日時点
ホロスコープ二重円チャートとは

2017年7月15日時点
ホロスコープ二重円チャートの変化
トランジットの月は、第11ハウスの水瓶座のサインに移動しています。

2017年7月20日時点
ホロスコープ二重円チャート図
更に進んで、第2ハウス、ふたご座へ。

2017年7月25日時点
ホロスコープ二重円チャートの正しい見方・読み方
とうとうほぼ一周し、第5ハウス、しし座まで来ました。もうあと数日で、元の第6ハウスの天秤座のサインまで戻ってくるはずですね。

このように、トランジット(外側から二番目の円)の月の位置に着目して追っていくと、少しずつ動いて、円上を一周していることが分かります。こうやって月は、約28日間でホロスコープの円上を一周します。そうやって一周しながら、あなたのネイタルの惑星や、トランジットの他の惑星と干渉し合います。

ホロスコープ上のどこからどこまでがどのハウスかということについては、ハウスは出生時刻まで分からなければ見ることができないその人固有のものですから、その人によってある時期における月の影響は異なるということになります。
そしてこれは、月以外のすべての惑星にも言えることです。

ですから、どのハウス、どのサインに月がいたときにはこういう傾向がある、ということを知っておくことは、自分自身の運勢を見る上でも、とても大切なことなのです。
このように、チャートにおける月の移動の仕方を見てみると、それが直感的に分かるのではないかと思います。

月の位置するハウスで読む「本当の顔」~第8ハウス~

さてそれでは、今回は、第8ハウスの月の影響について見ていきましょう。
第1ハウスから第4ハウスまでは■「月の位置するハウスで読むあなたの感情的特性」に、第5ハウスから第7ハウスまでは■「月の位置するハウスで読むあの人やあなたの「本当の顔」」に掲載していますので、合わせてご覧くださいね。

<第8ハウスに月がある影響>

第8ハウスは解釈しづらいハウスですが、過去から連なるパートナーや自分を取り巻く近しい人との共通項目、と考えると分かりやすいと思います。そしてそれは自分の力ではどうにもならないものでもあることがポイントです。例えば、生と死、遺伝的要素や家系などの先祖から連なること、血筋に関連する家庭環境、相続や遺産、性や生殖器に関すること、霊感、結婚後の生活などを示します。所属する組織が古い体質のもので個人に対する権力が強い場合は、会社や職場、地域社会を示すこともあるでしょう。
第8ハウスの状態が悪いと、家庭や結婚後の生活が不安定になりやすいと言えるでしょう。では、そこに月が入っていた場合の影響はどういったものでしょうか。

月は感情を示す星です。過去から連なるものを示す第8ハウスに月が入っている場合、過去の感情をいつまでも忘れることができない状態になります。タロットで言えば「カップの6」でしょうか。特に男性を示す火星や過去の傷を示すカイロンが関わっている場合は、過去の恋が思い出されることになるかもしれません。後ろ向きな情報が好きで、精神的にダメージを受けると分かっていて自分からそういった情報に触れたがる側面もあります。

月は女性(特に母親)を示すものでもあるため、女性や母親から受け継ぐものという意味にもなります。金銭的、身体的なものだけでなく、技術や考え方、癖なども示します。母親的な女性からの援助も受けやすいでしょう。

月は家庭的な星ですので、結婚によって立場的なメリットを受けられますが、反面、配偶者との関係が不安定になりやすく、精神的に安心できない結婚生活になるかもしれません。月の状態が悪いと、性的なことについての不安定さも伴います。