月の位置するハウスで読むあなたの感情的特性

月の位置するハウスで読むあなたの感情的特性

月の位置するハウスで読むあなたの感情的特性
前回までは、自分自身の惑星配置を知ることが、正確な占星術の見方の第一歩であること、占星術における、ハウスの概念についてお話ししてきました。

今回は、「月」が各ハウスに位置している場合の精神的特性についてお話ししていきます。

月は、生まれた時間が分かっていないとネイタルチャート上での位置が分かりません。
また、ハウスについても、出生時が分からなければ読むことができません。
そのため、太陽と同じくらいその人の性格や運勢の決定において重要な意味を持つにも関わらず、実際に星占いで使うのは難しい天体でもあります。
しかし、その人の月の位置や状態が分かると、内面的な性格、プライベートにおける本質が分かります。
また、相性鑑定においても、両者の月の位置がわかると、太陽星座の相性だけでは分からない本当の相性が分かります。(特に夫婦になる人との相性は月の位置が重要です。)
また、何となく、体調が優れない、精神的に落ち込んでいる、不安定な状態にある、といった時に、原因が月の位置のせいであるというようなことは、非常によくあることなのです。
月の位置が他の天体と良くない状態を重ねて作るような場合、突発的に病気になることも少なくありません。

当然、そんな月の状態によって、運勢は変わってきますし、精神状態が悪い時期に何か大きなことを行っても、良い結果が出にくいことは明らかであると言えます。
自分自身の月の状態を知り、より内面的な部分を知ることで、自分の心の動きやそれに伴う運勢を深く読み取ることができるのです。

 

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■各ハウスの意味と月との関係性

■各ハウスの意味と月との関係性
ホロスコープにおける「ハウス」とは、人生における具体的な活動を意味します。
ハウスを見ることで、あなたがどんなことに力を注ぐ性質をしているのかが見えてきます。
ここでは、そんなハウスの性質と、月との関係性について見ていきましょう。

◆第1ハウス
「自分自身」を表す部屋。
自分自身の肉体や性質、自我を表すハウスです。
個性、キャラクター、パーソナリティー、才能、容貌、生命力を表します。
第1ハウスは自分自身を表すので、このハウスに天体が入っていると個性が強く出る傾向があります。
このハウスに月が入っている場合、感受性が高く心が豊かで、想像力にすぐれている人になります。
月は不安定さを表す天体でもあるため、この部屋に月がある人は、変化を好み、旅行や引っ越しを多く経験する傾向にあります。
他人の感情に敏感なため、周囲に合わせるのが得意で、協調性のある、人気運の高い人が多いでしょう。
ただし、他の天体が悪く働いている場合、感受性の強さが裏目に出て、ヒステリックさや不安定さが目立つ人になる可能性もあります。

◆第2ハウス
「所有」を表す部屋。
その人の財産・経済力・収入のついての運、物質的なものへの欲望などを表します。
また、その人が所有している(価値を感じている)、才能や価値観なども表します。
この第2ハウスに、感情や不安定を表す月が在室する人は、金銭やや物質的な豊かさが「感情の安定」に非常に強く関わってくる人です。
ぼろは着てても心は錦、というのが耐えられないタイプですね。
女性に関するジャンルでの商才がありますが、不安定な状態も付きまとい、金運は流動的になる傾向があります。

◆第3ハウス
「コミュニケーション」を表す部屋。
第3ハウスは、個人的なことでは、義務教育や常識などの基礎的な知性を、人間関係としては、兄弟姉妹、近い親戚や近辺の状況など、身近な事柄を示します。
身近な人々との関係性を示すので、コミュニケーション能力や通信・伝達のハウスでもあります。
この第3ハウスに、感情を司る月が在室していると、コミュニケーションにおいて感受性の高さが活かされます。
他者の感情や状況を敏感に察知し、そつなく何でもこなすでしょう。
ただし、感情的に共感できないことには興味を示さず、また飽き性で興味の対象が次々変わる傾向にあります。
第3ハウスは他者への共感とその言語化の部屋です。そのため、社会的に見るとマスコミの部屋でもあり、この部屋に月がある場合、大衆と関わる仕事や人々の気持ちを言語化する広告業界、マスコミ関連の仕事に適性があります。

◆第4ハウス
「家庭」を表す部屋。
第4ハウスは、家庭や家系、両親、生活環境などを示す部屋です。
また、その人が属する集団との共有的なこと、自分自身のルーツなども表します。
「自分が帰属するもの」という意味で、仲の良いクラスメイトや同僚との関係性などを示すこともあります。
人生においては「晩年」を示す場所でもあります。
特に母親との関係を表す部屋でもあり、その人が思い描く母のイメージはこのハウスの状態を見ることになります。
そして「月」もまた、母の象徴である天体です。
そんな「月」が第4ハウスに在室する場合、幼少時の母親からの影響が強く、母親の存在が人並み以上に性格形成に大きな影響を与えていることが考えられます。
善きにつけ悪しきにつけ、マザーコンプレックスの可能性があると言えます。

第5ハウス以降については、次の機会にお話ししましょう。