月の満ち欠けの周期が、女性の月経周期とほぼ同じであるとことは、ご存知の方も多いのではないかと思います。
その分、女性は男性よりも月の影響が強いと言われており、女性のホロスコープを読み解く際は、太陽星座よりも月星座を重視して読み解くことも多くあります。
また、女性は月が入っているハウスにおいて、母性的・変化に柔軟・流行に敏感といった月の長所が出やすく、男性は逆に、気むずかしい・依存しやすい・神経質といった月の短所が出やすいとも言われています。
ハウスについてはホロスコープで見る！本当の自分の性質についてで一度説明しましたが、ここで、各ハウスの大まかな特性についてお話ししましょう。
■ホロスコープにおける各ハウスの大まかな意味
各ハウスは、星座とは別にホロスコープチャートを１２の部屋に分けたものであり、それぞれ大まかに以下のような性質を持っています。
＜第１ハウス＞
「自分自身」を示す部屋。
パーソナリティー、基本的な性格、他人から見た見た目、肉体的な特徴、生命力、自己イメージ
＜第２ハウス＞
「所有」を示す部屋。
金銭、財産、所得、不動産、個人の資産、価値観、お金を稼ぐための仕事、富に対するその人の考え方
＜第３ハウス＞
「初等教育とコミュニケーション」を示す部屋。
義務教育、日常の会話と交流、会話、書くことや話すことによるコミュニケーション、兄弟、姉妹、隣人、会社の同僚、マスコミ
＜第４ハウス＞
「家庭」を示す部屋。
家、安全な場所、家族、両親（特に母親）、幼児期と母親、先祖（先祖から受け継いだものについては第８ハウスになる）、家庭生活の背景となる家庭の伝統、晩年
＜第５ハウス＞
「娯楽と自己表現、創作活動」を示す部屋。
創作活動などの自己表現、本人にとって楽しいこと、娯楽としてのセックス、恋愛、子供を持つ、音楽、スポーツ、ゲーム、芸術活動、エンターテイメント、アミューズメント、芸能、ギャンブル、投機、投資
＜第６ハウス＞
「労働や奉仕」を示す部屋。
（作業的な）仕事、労働者、生活習慣、病気、健康、食生活、奉仕活動、ボランティア活動、修業、訓練
＜第７ハウス＞
「パートナーシップ」を示す部屋。
結婚、配偶者、ビジネスパートナー、契約、協力関係
＜第８ハウス＞
「遺産」を示す部屋。
親の死、遺産相続、親から受け継いだ能力、他人の資産、不労所得
＜第９ハウス＞
「高等教育」を示す部屋。
哲学、法学、大学教育、組織化された宗教、体系的な占術、長距離の旅行、外国人、大学教授
＜第１０ハウス＞
「キャリア」を示す部屋。
野心、キャリアアップ、肩書き、名声、社会的ステータス、専門的職業、社会貢献、管理職、役員職、父親
＜第１１ハウス＞
「グループ活動」を示す部屋。
友人関係、社会的活動、自分が属するグループや団体との関係性、友達との遊び
＜第１２ハウス＞
「秘密や目に見えないもの」を示す部屋。
宿命やカルマ、不正、自己犠牲、秘密や目に見えない敵、孤立、病院、薬、刑務所などの閉じ込められる場所
これら１２のハウスが、ネイタル（出生時のホロスコープ）でそれぞれどの星座に属し、どの惑星が入室しているかを見ることで、本人の元々の性格を見ることになりますが、運勢やその時々の気分については、トランジット（特定の日付の特定の時刻の惑星配置を示すホロスコープのこと）の惑星とネイタルの惑星の関係性や、そのときにトランジットの惑星がどのハウスや星座に入室しているかを見ることで占うことになります。
例えば、今は太陽星座に対して月星座についてお話ししていますが、生まれたときに月がどのハウスや星座に入室しているかだけでなく、今現在やある特定の日にち・時間に月がどの位置にあり、どのハウスに影響を及ぼしているか、どの惑星と干渉しあっているかを知ることで、自分自身の気分や体調の浮き沈みについて知ることができるのです。
ネイタルの惑星は常に同じ位置でうごきませんが、トランジットの惑星は、公転周期に合わせて移動します。ですから、自分の出生時の月は第１ハウスにあるから、第１ハウスの月の説明だけを見ればいい、というものではないのです。トランジットの月は、どのハウスにも入室する可能性があります。月は、約２８日でホロスコープ上を一周しますので、一定の周期で気分が落ち込む、いわゆるＰＭＳのような症状があるかたは、気分が落ちているときのネイタルに対するトランジットのチャートをチェックしてみると、面白い法則性が見つかるかもしれませんよ。
例えば、第６ハウスは健康状態を示します。その第６ハウスに入室している月と、トランジットの月が悪い角度を取るようなときは、急激に体調を崩すことも考えられます。（ちなみに私は、そういうときに見事に病気にかかります）
ネイタルとトランジットの惑星配置の出し方については、ホロスコープで見る！本当の自分の性質についてで説明していますので、自分でも作ってみると、ホロスコープの楽しみかたはぐんと広がりますよ。
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