恋叶う待ち受け!タロットカード「世界」の絵柄の意味について

恋叶う待ち受け!タロットカード「世界」の絵柄の意味について

恋叶う待ち受け!タロットカード「世界」の絵柄の意味について

タロットカードを恋愛成就のお守りにするおまじないにおいては、「カードに込められた意味を理解すること」が重要であることを、「恋叶う待ち受け」としてのタロットカードの効果と断定法についてにおいて説明しました。
また、恋叶う待ち受け!最強カード「世界」のパワーを味方に!では、「世界」のカードの一般的な意味についてお話しています。

今回は、より意識的にこのカードの効果を生かせるように、「世界」の絵柄に込められた、神秘学的な意味について見ていきたいと思います。

 

■「世界」のカードに秘められたモチーフの意味

■「世界」のカードに秘められたモチーフの意味

「世界」のタロットカードは、古くは「世界」の他に、「宇宙」や「時間」というタイトルを持っていました。つまりこのカードは、日本的な言い方をすれば「森羅万象」を示すものとなります。

更に、最も有名なタロットデッキである、ライダーウェイトデッキの考案者であるウェイト氏は、「世界」のカードは、「宇宙の完成と終点、宇宙の内部にある秘密、宇宙の有頂天を象徴している」と述べています。
「有頂天」という言葉は、キリスト教的な考えからいくと、最後の審判によって復活した死者が最後に「天へと上昇できる場所」のことであり、人生の終末点、人類の行き着く場所ということになります。

旧約聖書の『創世記』では、神の手によって世界(宇宙)が作られる以前の状態は「混沌」でした。その混沌から、秩序ある宇宙が作られたという考えがキリスト教の土台になっています。宇宙の完成、世界の完全さをもって、天地創造のストーリーは完成します。「世界」のカードはキリスト教のイメージをふんだんに取り込んだタロットカードにおける、大アルカナのラストにふさわしいカードと言えるでしょう。

カードの四方には、旧約聖書に登場する四つの生き物が描かれています。
この四つの生き物は、新約聖書においては、四つの福音書の記者であるをマタイ(天使)、ヨハネ(鷲)、ルカ(牡牛)、マルコ(獅子)にも象徴として登場します。福音書とは、神の言葉を人間に広めるための教えの書です。この四つの生き物によって、神の言葉が世界中に広がっていくのです。またこの生き物は、 天使(翼のある人間)が風星座である水瓶座、鷲が水星座である蠍座(錬金術において、蠍は鷲または不死鳥に変容できると考えられていました)、獅子は火星座てある獅子座、牡牛は地星座である牡牛座に当てはまります。つまり、この四つの生き物は四大元素を示しており、世界を構成する物質すべての元がここに描かれているのです。

中央に描かれている女性は、女神でも天使でもない、人間です。彼女は踊っている最中であり、どちらの手にもバトンを持っています。このバトンは「魔術師」のカードで男性が持っているものと全く同じ形をしています。ただし、「魔術師」のバトンは1本のであり、「世界」のバトンは2本です。これは、1が男性原理、2が女性原理を象徴するからという意味があります。
これだけではなく、このカードには「魔術師」のカードと非常に多くの符合があります。