別れの危機!?人間関係のトラブルを起こしやすい「七冲」の相性と運気

別れの危機!?人間関係のトラブルを起こしやすい「七冲」の相性と運気

前回は、四柱推命における相性の悪い組み合わせとして、「相剋」、「七冲」、「空亡」のうち、「空亡」についてお話ししました。

今回は、凶相性の中でも特に相性が悪いとされる、「空亡」「七冲」のうち、七冲について見ていくこととしましょう。

■七冲とは

前回お話しした、別の占いでは天中殺や大殺界とも言われる「空亡」ですが、私は「七冲」も負けず劣らず凶意が強いと思っています。
何故ならば、七冲はその原理的に、ホロスコープで言えば180度のオポジションにあたるものだからです。西洋と東洋、別々の占いで凶とされているわけですね。

詳しく説明すると、七冲とは、地支同士の悪い関係性のことで、ある地支から数えて7番目に位置する地支との関係のことを言います。
地支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類ですが、12種類ということは時計のようにぐるっと並べることができるということです。
0時のところに子、1時のところに丑…、と順番にぐるっと並べていくと、11時のところに亥が来て一つの円を描くことになりますが、このように同一円周上に等間隔で並べると、子から数えて七番目の午が180度の対面側に位置することになります。
西洋占星術で言えばオポジションですね。実際、中国では七冲のことを衝とも言います。衝とはホロスコープの日本語訳におけるオポジションのことです。

干支の組み合わせは60種類あるので、60個の干支を同一円周上に並べていくという考え方もできます。この場合も180度の対面上に来るのは数えて7番目の地支になります。
同一円周上に並べるというのは、ホロスコープと同じ考え方です。最もメジャーな見方である生まれた時点の太陽の位置を用いた12星座占いも、1年間でホロスコープ上を一周する太陽の位置同士の角度で相性を占います。
これは四柱推命で言えば日柱同士の相性を見ることにあたります。
そして、ホロスコープで太陽同士が180度に位置する=四柱推命では七冲の関係性にあたるということになります。

■七冲は人間関係のトラブルを起こしやすい

特に四柱推命においては、毎年ごとに切り替わる年運(ちなみに2020年の年運は庚子です)や、10年運(大運とも言います)で七冲が巡ってくると、配偶者や恋人など、パートナーとうまく行きにくくなると言われています。
七冲はホロスコープにおける180度のオポジションと同じく、衝突、反発、破壊、不和などを示すからです。

人間関係での相性を見る場合には、主に日柱の地支同士の相性を見ることになりますが、この場合もまた、衝突や不和を起こしやすい相性ということになります。

ただし、七冲にも凶作用が強い七冲と軽い七冲があって、特に丑+未の七冲と辰+戌の七冲は、同じ土属性の地支同士の七冲のため「朋冲」と言われて凶意が少ないと言われています。
七冲の凶作用について、以下にまとめてみました。起きやすいトラブルについても書いています。

申と寅の七冲:凶作用は強い。恋愛関係においてトラブルが起きやすい。
巳と亥の七冲:凶作用は強い。同じような失敗やトラブルを繰り返しやすい。
子と午の七冲:凶作用は中。異性との間で不和が起きやすい。
卯と酉の七冲:凶作用は中。夫婦や異性のパートナーとの間でトラブルが起きやすい。
丑と未の七冲:凶作用は弱い。兄弟姉妹、友人との間でトラブルが起きやすい。
辰と戌の七冲:凶作用は弱い。感情のコントロールが難しくなり、トラブルが起きやすい。

また、上記においては主に人間関係上のトラブルについて書いていますが、七冲の期間は精神的、体力的にも疲弊しやすく、事故や病気も出やすくなる運気になります。
特に日柱の地支、月柱の地支は命式の中で意味する割合が大きいため、日柱の地支、月柱の地支が七冲されると凶作用が大きくなると言われています。中でも月柱の地支の七冲は社会的なトラブルにつながりやすいので注意が必要です。(月柱の地支の七冲の運気の時にありえないようなミスをして結果的にバイト先をクビになったというような事例もあります。)

これに対して、日柱の地支の七冲は、事故や病気、パートナーとの不和に注意が必要です。
自分だけでなく相手の精神状態も見ることができるため、パートナーの命式を見て七冲に当たる時期だったら、ああ最近ストレスたまってるみたいなのはこのせいか…などと考えて自分は努めて衝突しないようにしていあげるというのも良好な関係性を保つ手段の一つであると言えます。
特に地支同士が七冲なうえに天干同士が相剋の場合を「天戦地冲」と言い、非常に凶作用が強い組み合わせとされています。事故などで入院もしやすいので、特に注意が必要です。

ちなみに、命式内(年運や大運など巡ってきた運気も含みます)そのものに七冲が多くあると、自分の内面同士が喧嘩をすることになります。
〇〇したいのに気力が出ない、なぜか約束を破ってしまった…といったふうに不義理をしやすく、結果的に他人からの信頼を失い他者からの援助をうけにくくなってしまいます。

例えば七冲の時期には遅刻をしやすくなるとかとてもよくあるパターンです。だからこそ七冲は人間関係に注意をすべき関係性だと言えるのです。これは運気を見る場合でも、人間同士の相性を見る上でも同じです。

(なお、人間関係における七冲の影響は、日柱同士の関係が最強で、次に月柱との関係性を見る形になります。)