闇の手口(1)声色を変え死者を騙り人間を謀る魔物の手口【芦屋道顕】

闇の手口(1)声色を変え死者を騙り人間を謀る魔物の手口【芦屋道顕】

■昨今、光と闇の闘いが熾烈化している?

昨今、スピリチュアル・オカルト界隈では光と闇の闘いが熾烈化しているがもうすぐ光が勝つ、いや闇の勢力が最後の足掻きで光側の人間をあらゆる手段で闇に引き摺り込もうとしているなどの議論がされておる。

スピリチュアルな世界のトンデモ話に慣れている人々でもにわかには信じ難い、この世界の恐ろしい真実がついに明らかになりつつあるが、その多くは国家権力者や世界を長年に渡って意のままに操ってきたいくつかの血族(彼らこそ『闇側』じゃな)が、今もまだ一般庶民など歯向かってきたならば虫けらの如くまとめて処分できる力を残念ながら持っておるようじゃ。

あと少し、恐らくこの2020年が終わる頃にはそれらの勢力は力を失い、このような話も日本や世界の昔話として平和に語れるようになるであろう。しかし、誰かが世の中を正してくれるのをただ待つのもしのびないゆえ、わしはわしのできる範囲、知り得る範囲で闇側の手口を明かして闇側の拡大を微力ながら阻止できればと思うておる。

まずは、闇側というても肉体を持った人間ではなく、すでに肉体を失い魔界を彷徨いながら生者の世界に干渉してくる輩の話。

■闇の手口(1)家族や知人の声を真似て生者を騙す

闇側の輩は肉体を持っている者、人間として何食わぬ顔で暮らしている者達のほうが厄介じゃ。物理攻撃もできれば、政治家として大衆全体を奴隷化することもできれば、意地悪な同級生や先輩や通り魔、近隣の迷惑住人、あるいはセクハラ爺やDV息子となっておぬしに直接的に害を為すこともあろう。

肉体を持たぬ霊体はできることが限られるゆえに、その手口さえ知っておけば見抜け、退散させるか無理でも回避できる。

しかし、その手口を知らぬと心が弱っているときなどは彼らに心を支配されやすい。例えば、大切な家族や恋人、知人と離れ相手のことを案じているときに、その相手が現れたならすっかり相手の言葉を信じてしまうやもしれぬ。

■昔の手口は『姿は見えねど声はする』

闇の輩はどうやって生者にコンタクトしてくるのか?実は一昔前は『姿は見えぬが声はする』ことがあったようじゃ。

★この世にいないはずの母からの恨み言

離れた村に住む息子の家の戸夜中叩いて、母を名乗る声がした。「苦しい。鬼が襲ってくる。身体を引き裂かれる。おまえがいてくれたら、こんな目に遭わなくて済んだのに。なぜ、おまえはそばにいてくれなかったんだ」母の声は己が鬼に襲われていて、苦しんでいて、そばにいなかった息子を怨み責める。戸を開けたくてもなぜか戸が開かず、やがて母の声の悲鳴が聞こえ、遠ざかっていったという。

翌朝、ようやく戸が開くようになり、母を訪ねて母の住む村にたどり着いた息子は信じ難い話を聞かされる。「あんたの母親は昨日の夕方、森で獣に噛まれて死んでいたのを漁師が発見した。昨晩だったらもう、この世にはいない。霊が訪ねてきたのか、夢でも見たのかね」

芦屋道顕

霊魂を信じる人であっても、闇側の手口を知らなければこれは本当に地獄に落ちた母が鬼に追われ、守ってくれなかった息子に恨みを言いに来たと思うてしまう、恐ろしい話じゃ。しかし、真実は異なるのじゃな。

■昨今はなんと『電話や音声通話』を使う

これほど文明が発達した現代では、迷信深い人々が語り伝えるような霊や魔物の話は成り立たなくなっているのでは、と思えるがむしろ、彼らにとっては現代のほうが生者の世界に干渉しやすくなっているようじゃ。

なぜならば……。実は、彼らは電気や電磁波を伝って行き来すること、意思の伝達ができるからじゃ。科学的に霊現象を解明しようとしてきた研究者などは、すでに霊現象の多くが磁場が狂った場所で起きやすく、霊の干渉と言われる事象の多くに電化製品が関わっていることは突き止めている。

そして、昨今では「その時間にはすでに死んでいた人と、電話で話をした」などという奇妙な出来事が起きる。
霊界通信

それが本当に亡くなった身内や愛しき人からの「霊界通信」であれば良い。死に目に逢えなかった誰かに、愛のメッセージを伝えるなどの形で霊界通信が起きることもある。

しかし、闇側が声真似をしてきた場合には話の内容が不穏であるゆえ、生者が戸惑い恐れや罪悪感を強く感じるものとなる。

続く。

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