いじめ・イライラ時期のホロスコープについて2

いじめ・イライラ時期のホロスコープについて2

前回までは、太陽と火星がアスペクトを取っている人の基本性質について述べていきましたが、今回はその太陽と火星がアスペクトを取っているところに、更に他のマレフィック天体がアスペクトを形成擦るとどうなるのかについて見ていきましょう。

太陽と火星がアスペクトを取っていない人でも、火星と他のマレフィック天体がアスペクトを取ったときの現象として同じようなものが現れますので、どなたでも起こりうる現象です。
ただ、やはり太陽はその人の社会的な顔を表す天体ですから、太陽と絡んでいるぶん、より他人からは認識されやすい変化として目に写るでしょう。

それでは、太陽と火星がアスペクトを作っている人が運行のマレフィック天体によってどのような運勢に陥るかについて、順番に見ていきましょう。

<太陽と火星が土星と凶角度を形成している場合>

情熱を示す火星と、縮小、重圧、抑制、忍耐、慎重などをつかさどる土星が凶角度を形成した場合、火星は土星の支配下のもとで動くことになり、しかもそれが良くない方向で発現しやすいということになります。
元々太陽と火星がアスペクトを取っているわけですから、よきにつけあしきにつけ、この人は人生において火星を常に使ってきている人です。
星を使う、というと不思議な気持ちになるかもしれませんが、具体的にはそれは、その星が司る領域について、人生で何らかの形で活かしていく、という意味です。

たとえば火星であれば、太陽と火星がアスペクトを取っている人は、火星のアツい部分、強引さや大胆さ、活力を、常に人生のなかで発揮しているはずです。

度が行きすぎておせっかいになってしまったり、他人に対して攻撃になったりすることももちろんありますが、その強引なまでのバイタリティ、あふれでるエネルギーそのものに助けられてきている人も多いはずです。
しかし、火星が土星によって押さえつけられ、そのエネルギーが抑圧されてしまうと、それまで当たり前に使っていた火星の情熱的なエネルギーがうまく働かなくなり、障害が起こります。

うまくはたらかないというのは、横やりが入るような感じであって、完全に縮小してしまうのとは少し違います。強いて言えば、いじけてしまう感じに近いでしょうか。

たとえば、火星が産み出していた、活力や熱意が阻害されることによって、それまではうまく回っていたものがうまく回らなくなる可能性があります。そうなったときに、太陽と火星がアスペクトを取っている人は、周囲から見ても明らかに、短気になり、暴走しやすくなり、場合によっては周囲に当たり散らしてしまうようなことすらあります。元々火星が太陽とハードアスペクトを形成している人などは、火星のはたらきが更に押さえつけられることになります。

やる気を阻むような壁にぶつかりやすくなりますし、このため、特に仕事に関して問題が起こりやすくなります。土星は秩序や統制なども示しますから、会社でのルールや上司、父親やそれと似た相手との関係性を示すこともあります。こういったものとの折り合いが悪くなったり、そのせいで本来発揮される熱意ややる気がなくなったり、空回りしてしまう時期です。

上司との折り合いが悪いわけですから、当然、仕事上でも支障が生じますよね。
普段、太陽と絡んだ火星は、その人の社会面に活力を与え、情熱とエネルギーを社会的活動に生かす方向で働きます。

しかし、土星によってその火星の活動に制限や抑圧が加えられるわけですから、普段であれば社会面に対して働いている情熱がうまく社会面に生かせないことになります。
やりたいことを提案しても独りよがりだと思われてしまいますし、一生懸命やったことが上司から認めてもらえません。

ですから、会社勤めで上司がいるような人にとっては、辛い星回りであると言えるかもしれません。
特に、出生のホロスコープの太陽や火星が社会的キャリアを司る10ハウス、労働を司る6ハウスに入室している人は、会社内や仕事上で認められること、または上司から評価されることに対する執着が強いため、自分の存在か必要ないものであるように感じてしまう可能性も高い星並びです。

特に、男性はキャリア志向の高い方が多いので、この時期は男性の方がよりストレスを感じてしまうかもしれません。
忍耐と我慢を求められる時期ですが、星回りのせいであると思って前向きに過ごすしかありません。

なおこの時期は、事故や病気の起きやすい時期でもあります。
火星自体が病気や事故の象意のある星のため、その火星に土星によってプレッシャーがかかった結果、骨折や関節炎、リウマチなどの整形外科系の病気、または高血圧や動脈硬化などの血管関係の疾患にかかりやすくなります。
若い方は体力もあるのであまり気にならないかもしれませんが、ご両親など高齢の方がこの星回りの場合、重篤な症状に繋がることもありますので注意してあげた方がいいでしょう。