海王星で見るあなたの人生の絶頂期と絶望期2

海王星で見るあなたの人生の絶頂期と絶望期2

海王星で見るあなたの人生の絶頂期と絶望期2
前回の「海王星で見るあなたの人生の絶頂期と絶望期1」では、海王星と木星が出生のホロスコープ上でソフトアスペクトを取った場合の影響について見ていきました。
今回は、ハードアスペクトを取った場合の影響についても触れていきましょう。

海王星はイマジネーションの星です。
イマジネーションとはつまり想像力であり、夢を見る力であり、感情と直観の星です。
木星は拡大天体と言われる星であり、物事を押し広げ拡大していく作用のある天体です。
ですので、自分自身にとってプラスに働くものはどんどん拡大していきますので、幸運の星と呼ばれます。
ただし、心に悲しみや辛さ、怒りなどのマイナス感情があると、木星はそういうものもどんどん拡大させていってしまいます。

こういったことから、イマジネーションの星である海王星に成功と発展、拡大の星である木星がソフトアスペクトを取った場合には実力以上に評価される傾向になり、逆にハードアスペクトを取ると実質の状況以上に絶望的な展開になってしまいます。
よい状況はますます良く、悪い状況はますます悪くなる。引き寄せの法則が働く感じですね。

ソフトアスペクトでもハードアスペクトでも、海王星と木星のアスペクトを持っている人は理想主義が強く、多くの場合ちおいて芸術的な才能を発揮します。
他人に夢を与える、想像的な仕事に就くと成功しやすい星回りです。

 

■出生の海王星と木星がハードアスペクトの場合

■出生の海王星と木星がハードアスペクトの場合
出生時のホロスコープ上で海王星と木星が90度や180度のハードアスペクトを取る人は、浮世離れした感じが悪い意味で出て、孤独な面が強くなってしまいます。
転校が多かったり、家に家族がいないことが多かったり、いても家庭のなかで孤独だったりと、寂しい幼少期を過ごすことが多い星回りです。

また独り立ちする前に死別や離縁などで家族が欠けてしまう経験をする人も少なくありません。
親の離婚や単身赴任、病死や事故死、最悪の場合は自殺など、とにかく家族と密な関係を結ぶことが難しいのがこの生まれの人です。

実際、私が知っている人でこの星回りを持つ方は、決して性格が悪い訳ではないのに親とも兄弟とも意思疏通がうまくとれないまま成長し、最終的に親御さんが自殺するという境遇に陥りました。
その後も残った片親との関係はうまくいかず、職場でのいじめにもあい精神的に苦しい境遇にも関わらず大して力になってはくれなかったそうです。
結局その人は実家を出て親とはほとんど連絡をとらずに暮らしています。
たった一人の兄弟からも「何を考えているのか分からない」と気味悪がられているそうで、家族と縁が薄くなりやすい運気を持っているのです。

海王星の強いアスペクトを持つ人はどこか現実離れした面を持っている人が多いのですが、木星と海王星のアスペクトの場合は木星の拡大効果によって海王星の非現実感が非常に強く前に出てしまいます。
それが一番身近な現実である家庭においては悪い方へと働いてしまうのです。
特に180度(オポジション)で誤差が少ない場合はその影響が顕著に出ます。
先に挙げた方もタイトなオポジションを持っている人でした。

 


■出生の海王星と木星がハードアスペクトの場合-2

この星並びは、海王星の司る感情が木星との緊張関係によって悪い意味でふくらんでしまう意味合いがあります。
自意識が強くなりすぎて孤独感が心を支配し、人生の中で自分一人だけが浮いているような疎外感に心を覆われてしまうことが幾度も訪れる可能性が高いのです。
自他共に認める「ひとりぼっち」な感じです。
友達がいないわけではない、むしろ行動範囲は広いことも多いので友人知人は多い方なのに、心を預けられる人がいないためいつも独りな感じがします。

ただ、逆に一人に慣れてしまうため、自分一人で何でも楽しんでしまうこともできる人です。
女性であったとしても人と一緒に食事をするとかテレビを見るとか、誰かと一緒に行動することに必ずしも重きを置かず、自分一人でカラオケにも行くし映画館にも行くし、遊園地にも喜んで行ってしまいます。
(遊園地と言えば、私がこれまで見てきた限りでは、この海王星と木星のアスペクトを持つ方はディズニーランドが大好きな傾向があります。海王星は夢とイマジネーションの星であり、ディズニーランドは夢の国と言われるくらいですから、性質的に親和性が高いのだと思います。)

■出生の海王星と木星がハードアスペクトの場合-3

このように海王星と木星のハードアスペクトを持つ人は、一人の時間を十分楽しむことができ、むしろひとりの時間が無いと耐えられない人だったりします。
ですからこの星回りを持つ方は、自分から独りになるような行動や、単身赴任など家族と離れてしまう職業上の選択をあまり悩まずにとってしまうことがあります。

またこの星並びの人は非現実的な理想を持ちやすく、現実性に欠けた計画や根拠のない直感を信じて人生を不安定なものにしがちな傾向にあります。
人の意見にも左右されやすいので、騙されたり詐欺にあったり、思い込みで行動して失敗する傾向が強いので注意が必要です。
夢見がちで思い込みが激しいにも関わらず何事も曖昧にする傾向が強いため、誤解され信用をなくしやすいという欠点もあります。