マンデン占星術でコロナ後の日本を占う3

マンデン占星術でコロナ後の日本を占う3

これまで、国家の運勢を占うマンデン占星術において、日本の今後を占ってまいりました。暗い予想ばかりしてしまいましたが、少なくとも春分図を見る限りは、残念ながら2020年はあまりいい年にはならないようです。

マンデン占星術では、春分図以外にも、新月図、日食、月食の時のホロスコープ等も参考にすると言われていますが、個人的にはこの辺りには懐疑的です。重要視されているとはいうのですが、そんなに当たるかな? と思っている部分があります。

ただ、マンデン占星術において、太陽は国家元首を、月は女性や農業を表しますから、王政ではなく、また女性や農業分野の社会的影響力自体が少ない日本においては単純に日食や月食が示す出来事があまり社会的に大きな出来事として感じにくいというだけという部分はあるのかもしれません。

話を元に戻しますが、マンデン占星術において、今年のホロスコープではコロナウィルスの流行がくっきりと浮かび上がっています。
そのうえ、今後この国が直面することになる大いなる困難についてもマンデン占星術では示されています。
今回は、そのことにも触れていきましょう。

<始原図6ハウスの土星について>

日本の出生の土星は同じく出生の冥王星とともに、労働環境、軍隊、医療、衛生、食料問題などを示す6ハウスに位置しており、まれに見る勤勉さと実直さを見せる国民性になっています。日本が世界に誇る皆保険制度も、6ハウス土星の賜物でしょう。
この勤勉さの土星に、現在、12ハウスの土星と冥王星のオポジションがかかってきています。

12ハウスはテロや内乱、国家間の密約、病院などを示します。これらの要素が日本人の勤勉すぎる労働形態を脅かしてくる社会になりつつあるわけです。これが最大になってくるのが、以前の記事でも触れた、ちょうど2025年問題が起こるころです。

しかも、この時期は吉星である出生の木星も、運行の土星とスクエアのアスペクトを取ります。
日本の木星は8ハウス。8ハウスは「受け継ぐもの」のハウスです。過去から連綿と受け継がれてきた伝統が世界における日本のポテンシャルを高める要素になっているわけですが、それが困難期を迎えるわけです。ということは、日本の持つ日本らしさが通用しなくなっていくということ。移民政策もどんどん進んでいっていますから、相対的に日本らしさが薄れていくのは仕方のないことなのかもしれません。

また、2027年あたりから、海王星が国家の財政状態、金融政策、税制を示す2ハウスに入ってきます。海王星は不安定な星で、このあたりから国家財政は国民を十分に養うことができなくなっていくでしょう。ピークは2040年あたりです。2040年前後が日本が最も困難に差し掛かる時期になります。

これは、「社会保障の2040年問題」と言って、現役1.5人が高齢者1人を支えるようになると言われている時期とピッタリ重なることになります。ピッタリあてはまりすぎて怖いくらいですが、別にすでに試算されている国の未来予測に占いを合わせたわけではありません。2040年ごろが一番大変そうだけどこの時期って何かニュースになっているのだろうか…と思って調べてみたら、「2040年問題」が真っ先にヒットして、私自身びっくりしてしまいました。
逆に、「そんな占わなくても分かっていることを今更言われても」なんて怒られてしまいそうです。

ちなみに2025年前後には、更に同時に、土星と天王星のスクエアも起こります。もうマレフィック天体によるハードアスペクトのバーゲンセールのような状態です。2025年あたりに、日本は現在の「働ける人が頑張って困難を乗り越える」形態を転換せざるを得なくなります。しかも穏やかな変化ではなく破壊的な変化によってです。偶然と言ってしまえば出来過ぎですが、マンデン占星術の手法で国家自体を見ていくと、日本はちょうどホロスコープにおける困難期くらいに、社会的な大問題が起きる時期に入ると予想されているわけです。

ちなみに、ここで関わってきている星が、「土星」と「冥王星」というのは、実はホロスコープ的には結構救いが大きいかったりします。

土星は頼れる上司のような星です。その土星の重圧がかかってくると言うことは、この国が現状を脱するために必要な試練を与えてくると言うことです。そして真摯に取り組んでいけば必ず相応の評価をしてくれるのも土星です。
冥王星は破壊と再生の星。破壊の後には再生が待っています。元々現在の資本主義体制自体が限界を迎えていましたから、国の体力が残っているうちにこのような機会を得られたのは本当に長期的な目線で見るとまだよかったことなのかもしれません。

次回は、マンデン占星術で春分図の水星(1ハウス)、春分図の天王星(2ハウス)についてお話しし、現在の状況が更にどういう方向性を生むのかについて見ていきましょう。
絶望的なことばかりではありません。春分図の1ハウスの水星は、このような状況下でも希望を指し示してくれている天体です。(その前に春分図の天王星がなかなかのくせ者なのですが…)

次回はそのあたりについて詳しくお話ししていきましょう。