「モテ運」を下げる時期を四柱推命で知りましょう~その1~

「モテ運」を下げる時期を四柱推命で知りましょう~その1~

「モテ運」を下げる時期を四柱推命で知りましょう~その1~前回までの「彼氏ができる時期・復縁しやすい時期を占う!」では、「官星」の干が回るときと「支合」の星が回ってくるときが「モテ運」の時期だと説明しました。

おさらいとして、こちらのサイト(マニアック四柱推命)などで自分の誕生日を見たときに、日干が甲・乙の人にとっては庚・辛が官星、日干が丙・丁の人にとっては壬・癸が官星、日干が戊・己の人にとっては甲・乙が官星、日干が庚・辛の人にとっては丙・丁が官星、日干が戊・己の人にとっては甲・乙が官星、ということになります。

この官星が年運や月運で来るときが、モテ運ということですね。

しかし実は、この「モテ運」を下げてしまう時期もあるのです。
それは五行の「相生」と「相剋」の関係によるものと、「七冲」と呼ばれる時期になります。
まずは「相生」と「相剋」についてお話ししましょう。

■「相生」と「相剋」について

前回までに、この世のエネルギー循環は、五行によって成り立っているということをお話ししました。五行は木(甲・乙)、火(丙・丁)、土(戊・己)、金(庚・辛)、水(壬・癸)から成っています。

この中で、木は燃えて火を生み、火は灰となり土を生み、土は地中から金を生み、金は冷えて結露し水を生みます。このように、木が火を生み、火が土を生み、土が金を生み、金が水を生む循環を、「相生」と言います。

「相生」は、生む方が生まれる方の力を強めるという役割を持っていますが、同時に、生まれる方が生む方のエネルギーを消費する関係性でもあります。
火を起こすためには木が消費されるように、生まれる方によって生む方の力は弱くなるのです。
こうして干の力が弱まることを、四柱推命では「漏らす」と言います。

また、木は土を割り開き、土は水を塞き止め、水は火を消し、火は金を融かし、金は木を切り倒します。このように、木が土を、土が水を、水が火を、火が金を、金が木を侵食する循環を「相剋」と言います。このように、もし官星にあたる干が巡って来ていても、同時にその官星を「漏らす」星や「相剋」の関係にある干(特に侵食してくる干)が来た場合、官星の効果は弱まってしまいます。

具体的に、どの干がどの干と相剋にあたり、どの干がどの干を漏らすのかについては、以下の通りになります。

<相剋にあたる干>
丙・丁を剋すのは壬または癸
壬・癸を剋すのは戊または己
戊・己を剋すのは甲または乙
甲・乙を剋すのは庚または辛
庚・辛を剋すのは丙または丁

<漏らす干>
丙・丁を漏らすのは戊または己
壬・癸を漏らすのは甲または乙
戊・己を漏らすのは庚または辛
甲・乙を漏らすのは丙または丁
庚・辛を漏らすのは壬または癸

具体的には、以下の時期がそれぞれ相剋の関係や漏らす関係になる年と月になります。

2017年は丁の時期の年であり、これを剋すのは2月の壬と3月の癸、漏らすのは8月の戊と9月の己。
2018年は戊の時期の年であり、これを剋すのは2月の甲と3月の乙、漏らすのは4月の丙と5月の丁。
2019年は己の時期であり、これを剋すのは10月の甲と11月の乙、漏らすのは2月の丙と3月の丁。
2020年は庚の時期の年であり、これを剋すのは10月の丙と11月の丁、漏らすのは6月の壬と7月の癸。
2021年は辛の時期の年であり、これを剋すのは8月の丙と9月の丁、漏らすのは4月の壬と5月の癸。
2022年は壬の時期の年であり、これを剋すのは8月の戊と9月の己、漏らすのは4月の甲と5月の乙。
2023年は癸の時期の年であり、これを剋すのは6月の戊と7月の己、漏らすのは2月の甲と3月の乙。
2024年は甲の時期の年であり、これを剋すのは6月の庚と7月の辛、漏らすのは2月の丙と3月の丁。
2025年は乙の時期の年であり、これを剋すのは4月の庚と5月の辛、漏らすのは10月の丙と11月の丁。
2026年は丙の時期であり、これを剋すのは4月の壬と5月の癸、漏らすのは10月の戊と11月の己。

上記の一覧は、自分にとっての官星にあたる年がどの月に剋されたり漏らされたりするか、つまり本来モテ運であるはずの運を弱めてしまうかを示したものです。
この時期は恋愛運も下がりますが、職業運も下がります。

特に日干が甲の人にとっての辛、日干が乙の人にとっての庚、日干が丙の人にとっての癸、日干が丁の人にとっての壬、日干が戊の人にとっての乙、日干が己の人にとっての甲、日干が庚の人にとっての丁、日干が辛の人にとっての丙、日干が壬の人にとっての己、日干が癸の人にとっての戊は、それぞれ正官の関係であり、最も恋愛運と職業運が高まる時期になります。
この「正官」を剋す上に陰陽の相性が悪い干を「傷干」と言い、最も恋愛運、職業運が下がる時期になりますので特に注意が必要になります。

つまり、日干が甲の人にとっては丁、日干が乙の人にとっては丙、日干が丙の人にとっては己、日干が丁の人にとっては戊、日干が戊の人にとっては辛、日干が己の人にとっては庚、日干が庚の人にとっては癸、日干が辛の人にとっては壬、日干が壬の人にとっては乙、日干が癸の人にとっては甲が、傷干の時期であり、最も恋愛運と職業運が悪くなる時期であるということになります。
ただし、この「傷干」は、女性にとっては子供の星でもありますので、子供がほしい女性にとっては妊娠のチャンスの年にもなります。

次回は、冒頭で少し触れた「七冲」がモテ運に及ぼすマイナス効果についてお話ししましょう。