先日の稀勢の里の土俵入り、おぬしは見たであろうか?
久々の日本人横綱の誕生、まことにめでたきことである。
相撲にはまるで興味がないというおぬしも、テレビの映像で良いゆえ、一度しっかりと観ておくことをおすすめするぞ。(この記事中に、youtubeで見つけた動画を紹介しておるぞ)
もしおぬしがすでに稀勢の里の土俵入りの当日に、明治神宮に足を運び、その目で見たというならば、これはもう申し分のない厄祓いであるが……。なかなか、そのようなことはなかろうて。
動画など間接的に見る場合でも、少しばかりはその恩恵にあずかれるのじゃ。
■相撲は神事。力士は神の依代で横綱はその最高峰
相撲はそもそも五穀豊穣を祈願する神事であり、力士は神の依代(よりしろ)として特別な力を与えられているとされる。
町中でお相撲さんに出会うと縁起が良いなどと言われるが、それはつまり、神の依代と会うたのと同じだからじゃ。もし町中で会うたら、迷惑がられなければ、声を掛けて握手してもらうと力をもらえ、またもしツキがないときであれば厄払いになるぞよ。そして、安心なことに力士側にその厄が飛ぶようなことはないのじゃ、神に守られているゆえ。うらやましいのう。
そして、横綱はその神の依代としての最高峰なのじゃ。
横綱だけが締めるあの太い綱、よく見ると「紙垂(しで)」がついておろう?
横綱が腰にしめ縄を巻くのは、神木や神域にしめ縄が巻かれているのは「これは神域のものである」「これより先、神域である」と示すものであるが、それらと同じで「この者は神界のものである」と示しているのじゃ。
■注目は「四股を踏む」瞬間
https://m.youtube.com/watch?v=3ZX9IgSPRLk
四股(しこ)を踏む、は本来は「醜(しこ)を踏む」と書く。醜とは、すなわち穢れ、邪気のこと。
神通力を持った横綱が、四股を踏むことで、大地の穢れや邪気を踏み潰してしまう、つまりは穢れを祓うのじゃ。
この四股を踏む場面に居合わせばもっともご利益があろうが、映像で見るだけでも少しばかりの厄払いになるぞ。
■久々の日本人横綱誕生は日本が岐路であることの証?
しばらく、他国からの力士が横綱となる時期が続いたが、稽古をしっかりとして実力でその地位に至ったのであれば、なんら問題はない。
が、やはり日本国にて生まれ育った横綱は、その祓う力がより強力である。逆に言えば、そこまで強力な祓いが必要な時期に今、この国が置かれているということでもあろう。
昨年末より、今上天皇の譲位の話が出ておるが、2017年は日本国にとって大きな転換期となるのやもしれぬのう。
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