【実録】なぜ?男は不倫をするのか?<第2話>
ウエイターが料理を運んできた。 俺は、あまりパスタは好きではないけれど、せっかく彼女が誘ってくれたのだし、楽しもうと思った。 加奈 「このお店、女子に人気なんですよ!」 彼女は、瞳を輝かせなが…
ウエイターが料理を運んできた。 俺は、あまりパスタは好きではないけれど、せっかく彼女が誘ってくれたのだし、楽しもうと思った。 加奈 「このお店、女子に人気なんですよ!」 彼女は、瞳を輝かせなが…
その後、数店舗、見回ってから、帰る前にショッピングモール内にあるカフェに寄って、休憩してから帰る事になった。 悟 「恵美は、なにがいい?」 恵美 「うーん、そうねー。私は、ココアがいいかな」 悟 「わかった…
会社は都内にあるデザイン事務所だ。 自宅からの通勤時間は、二十分ほど。自家用車で通勤している。 自分で言うのもなんだが、この年齢にしては、それなりに成功して、それなりの地位を築いてきたつもりだ。 でも、まだまだ、現状には…
◆大正浪漫ラヴストーリー 〈あらすじ〉 時は大正。貧しい農村で育ったハナは東都(東京)のお屋敷へと奉公に出された。 奉公先のお屋敷でハナは我儘な令嬢・紀美子から酷い苛めを受ける。 そんなハナを助けたいと願う男が2人。清人…
お互いの足取りは、重かった。 美咲 「惣一朗さん、勤務先の病院は決めたの?」 惣一朗 「母校の大学病院にお世話になるか、消化器学会で親しくなった先生の紹介の病院に行くか、迷っているんだ」 美咲 「どちらに決…
あの穏やかな時間を過ごせた島、診療所にはもう戻れない。 そう思うと、無性に寂しい。 美咲 「退院しても、島に戻れないのね……私達でとり上げた赤ちゃんの成長も見られない」 松宮 「元気になることだけを考えろ。…
翌朝、私はあまり眠れないまま起きだし、リビングに向かった。 真侑 (昨日のこと、お兄ちゃんに説明しないと……) 数日のうちに、お兄ちゃんはニューヨークに旅立ってしまう。 その前になんとか誤解を…
鈴恵さんは順調に回復し、退院が決まった。 奇しくも、新院長の選任と同じ日だった。 美咲 「鈴恵さん、荷物はこれで全てですか?」 鈴恵 「えぇ、それで全部よ。聞いたわ、お兄様。 院長の座から退くんですって?」…
手術室の扉が閉まると、こう君が私を強く優しく抱きしめた。 松宮 「絶対に助ける、俺を信じろ」 美咲 「信じているわ」 私達は、熱く長い口づけを交わした。 麻酔が効いてきた。意識がもうろうとする…
車に少ない荷物をつめ、職場に向かった。 急に辞めることを深く謝罪すると、工場長が干物を沢山袋に詰め持たせてくれた。 工場長 「餞別だ」 美咲 「ありがとうございます」 本当にこの町はあたたかい…
借金返済のめどがついたから、その相談がしたいと鈴恵さんを呼び出し、家族で話し合いすることになった。 鈴恵 「嘘ばっかり言いやがって!」 惣一朗 「冷静になれ!その男、知り合いの所で借りるって言ったんだろ? …
さびれたビルの一室、小さな金融機関の坂出金融に、圭吾に連れられた鈴恵が入って行くと、満面の笑みで、坂出が迎える。 坂出 「いらっしゃいませ、指定の口座に2億、振り込みます、こちらが借用書です」 鈴恵 「2億…
あてもなく山道を車で走り峠を越えると、小さな定食屋を見付けた。 客は私達の他、長距離トラックの運転手が数名。 店内に会話はなく、TVの音だけが響いている。 深夜のニュースでは、関西地方の某国立病院が 脳の深部に出来た腫瘍…
鈴恵と圭吾が並んで酒を飲む。 鈴恵は、そわそわと落ち着かない様子だ。 圭吾 「この前言っていた事業の話なんだけど」 鈴恵 「ごめんなさい。いま、それどころじゃないの、もう少ししてからでいいかしら」 圭吾 「…
義母 「お邪魔だったようね」 突然の義母の登場に驚いて惣一郎さんと私は離れた。 何だか胸が、ドキドキする。 美咲 (急に、お義母様が入ってきたからだわ……) 義母 「コソコソ話して、私に隠し事…