彼の浮気現場に遭遇する人生としない人生、どっちがマシなの?恋愛映画「スライディング・ドア」(ページ2)

 
「朝、遅刻して出社したら、会社をクビになりました。同棲している無職のカレになぐさめてもらおうと思って、急いで電車に乗ろうと走ったのですが・・・」
(ヘレンさん 20代後半 ロンドン在住)
 
「あの時、ああしていれば違う結果が出ていたかもしれないのに」
というようなことは、だれでも一度は考えること。
 
おもしろい試みですが、この映画では、主人公のヘレン(グウィネス・パルトロー)が、電車に乗れた場合の人生と、乗れなかった場合の人生が並行して描かれていきます。
 
「駆け込み乗車はおやめください!」と、言われてしまうほどの勢いで電車に駆け込もうとしたヘレン。
乗れたか乗れないかで何が違うのかというと・・・
 
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電車に乗れた場合のヘレンは、彼の浮気現場に遭遇し、乗れなかった場合は、現場を見ないのですが、なにかあやしい雰囲気は感じることになります。
 
どちらにしても、彼が浮気しているという事実には変わりがないのです。
 
どっちがマシなのでしょうか・・・
現場を目撃するのと、あやしい雰囲気を感じて彼を追及するのと・・・
 
彼や夫が、なんかあやしい雰囲気をまとって帰ってきたら、どうしますか?
 
不思議ですよね、なんかピンとくるのですよ、そういうときって。
 
激しく追及する人もいれば、軽く質問して、否定されたら「ふうん」で終わらせる人もいるでしょう。
こっそり携帯を盗み見して確かめるなんていう強者もいるかも。
 
この「なんかあやしい・・・」を確かめてしまうのって、怖くありませんか?
 
だから、あえて追及しない女子も多いと思います。
この映画のヘレンもそうなのです。
あやしいと感じても、浮気しているかどうか確かめて、結果として浮気していると確定してしまうことが怖いのです。
 
ただ、そういう状況は、いつか決定的な証拠がでてくるまで、彼氏の浮気の確定を先延ばしにしているだけ。
 
浮気を知ったとき、女性としてはどれほど傷つくか・・・
 
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彼の浮気を知った後に、どうするかという質問に正解はないと言えます。
 
状況にもよりますし、どれほど相手を愛しているかにもよるでしょう。
 
どういう行動をしようと、女性が傷ついてしまうことには変わりがないのです。
 
ただ、少しずつで良いから、その傷を癒していってほしいと思います。

彼と別れてしまった場合には、何か新しいことを始める人が多いようです。
 
車の免許をとったり、語学を習いはじめたり、ボランティアをしてみたり、
とにかく忙しくしていると、そのうちに悲しみを思い出す回数も減ってきます。
 
前向きな気持ちが少しわいてきたら、より魅力的な女性になるという目標をたてて、実践してみてください。
 
「見返してやる!」という気持ちに傾くのではなく、「自分の人生を充実させるんだ」という気持ちが大切です。
魅力的になったあなたに、元カレが後悔の気持ちを抱けば、それで見返したことになりますしね。
 
この映画のヘレンの場合は、髪をおもいっきりショートにしてイメチェンに成功し、自分で会社まで作ってしまいました。
 
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それにしても、ヘレンの彼氏ジェリー(ジョン・リンチ)ダメ男すぎて、イライラしちゃいます。
平行する二つのストーリーで、ジェリーは元カノと浮気しているのですが、元カノにも不誠実すぎてどうにもなりません。
 
両方のストーリーのラストが違うのですが、電車に乗れた方のラストには、異論が多いようです。
たしかに、あのように終わっては欲しくなかったという感想です。
 
一つだけいえるのは、やはり、無理な駆け込み乗車はやめた方がよいということかも。
 
実際の人生は、平行しません。常に自分の選択次第で進んで行くのです。
 
「電車に駆け込まない」という簡単な選択でさえも、重要な人生の分かれ目になる可能性はあります。
 
そしてこの映画のキーワード 「何事もスペインの宗教裁判よりはマシ」という言葉。
 
「なんのこと?」と、思いましたが、スペインの宗教裁判は、拷問されたりと残酷なことで有名なのだそう。
ツライ状況でも、そんな裁判にかけられて拷問されるよりはマシってこと。
なるほどと、妙に納得してしまいました。
 
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画像出典:amazon
 

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bulk

フリーウェブライター、恋愛ライターとしても活動中。主にいろいろな目線で、ライフスタイル/恋愛/占いについて執筆。たまにライブ活動も行うが執筆最優先の生活が続いている。常に面白いことを探しに旅をしている。「初めまして、バルクです。ベリーグッドではいろいろなジャンルの記事を書かせていただいてます!読者のみなさんのお役に立てたらうれしいなと思います。よろしくお願いします。」