鯖の味噌煮のカロリーと栄養素について。ダイエット中に食べてもいいのか

ご飯のおかずとしては大人気の鯖の味噌煮。鯖と味噌の組み合わせなので栄養はありそうですが、でもカロリーはどれくらいあるのかを知っている人は意外と少ないと思います。そこで、今回は鯖の味噌煮のカロリーを中心に、栄養価などの詳細をご紹介します。

〇鯖の味噌煮のカロリー

まずは気になる鯖の味噌煮のカロリーを見てみましょう。鯖の味噌煮定食を食べた場合を考えてみます。

＊鯖の味噌煮定食のカロリー

鯖の味噌煮定食を食べた場合、合計で570kcalとなりました。これは一般的な成人の１日で摂取するカロリーのおよそ４分の１なので、比較的ヘルシーなおかずと言えます。ちなみに鯖そのもののカロリーは202kcalなので、鯖の味噌煮の約８割が鯖のカロリーです。

続いて、鯖の味噌煮の栄養価をみていきましょう。

＊鯖の味噌煮の栄養価

こうして見てみると、たんぱく質は多く含まれており、甘めの味付けの割に意外と炭水化物は低いことが分かります。また脂質もバランス良く含まれています。

ただ味噌による濃い目の味付けとなっているので、一緒に食べる副菜や汁物、及び他の食事においては、少し減塩を意識した方がいいレベルです。

高タンパクで炭水化物が低く、脂質も飛び抜けて高いわけでもないので、低糖質ダイエットの料理として向いています。ただし、摂取する際は以下の点に注意してください。

味付けに注意：鯖自体がクセのある食材なので、つい濃い目に味付けをしたくなりますが、そうすると塩分含有量が増える他、ついご飯が進んでしまい、せっかくの低糖質ダイエットが無駄になってしまいます。少しあっさりしているくらいの味付けを心がけましょう。
汁物はお吸い物を：一緒に食べる汁物は、出汁の効いた、あっさりした味のお吸い物にしましょう。味噌汁にしてしまうと、１回の食事で相当な塩分を摂取してしまいます。またあっさりした味付けにすることで、ご飯の進み具合を和らげることにもつながります。
鯖そのものは意外と高カロリー：鯖は魚なので、そこまでカロリーはないだろうと思って油断をしてしまいがちですが、鯖は１切れで202kcalあります。仮に１回の食事で２切れ分食べてしまうと、鯖の味噌煮としては500kcal弱のカロリーとなり、これだけで１日のカロリー摂取量の４分の１を摂取してしまいます。また脂質も高いので、過信は禁物です。

食べる量と味付けにさえ気をつければ、鯖の味噌煮はダイエット中に食べても問題のない料理であると言えます。

鯖と言えば青魚を代表する魚ですが、そんな鯖は栄養価の宝庫となっています。ダイエット中は食事制限等を実施することが多いので、栄養素が不足しがちになります。そこで気になるのが、栄養価の宝庫である鯖にはどんな栄養素が含まれているのか、です。

それでは、鯖はどんな栄養素が含まれているのでしょうか。

多価不飽和脂肪酸：EPAやDHAに代表される脂質で、特に鯖は青魚の中でも含有量がずば抜けて高いです。悪玉コレステロールと中性脂肪を減らし、善玉コレステロールを増やしてくれるので、動脈硬化や脳卒中といった生活習慣病の予防に効果があると言われています。
ビタミンB12：DNAの合成や血液に良好な作用をする栄養素で、貧血予防や肩こりの解消にも効果がある他、神経を正常に機能させる働きがあると言われています。
ビタミンD：体内のカルシウム濃度を調節し、骨への吸収を促す働きがあると言われています。他にも、免疫力の向上にも役立っていると言われています。
葉酸：ビタミンB12と共に血液に作用し、赤血球等の合成に深く関わっていると言われています。特に血液が不足しがちな妊婦の方に摂取をオススメされている栄養素です。

鯖の味噌煮は、名前の通り鯖を味噌ベースの調味料で煮込んだ料理となります。つまり、発酵食品として栄養豊富な味噌も使用しているので、更に栄養価が高い料理になるということです。

味噌の元は大豆なので、植物性タンパク質が豊富に含まれています。また発酵により様々なアミノ酸やビタミンが生成され、中でも９種類ある必須アミノ酸は全て含まれています。
他にも食物繊維や炭水化物も含まれており、鯖に負けない位の栄養素が豊富に含まれています。

鯖の味噌煮はカロリーが低く、更に低糖質で高タンパクなので、低糖質ダイエットに向いている料理と言えます。
またそれだけでなく、様々な栄養素を豊富に含んでいるので、健康面でも優れている料理です。

ただし塩分含有量は少なくない上、ご飯もつい進んでしまう料理なので、味付けとバランスには気をつけて調理をしましょう。