【元気でいてほしいからこそ】猫の病気の向き合い方②*闘病*

【元気でいてほしいからこそ】猫の病気の向き合い方②*闘病*

猫の闘病で鍵になるのは、餓死をさせないことにある。

と、いうのも 野生の動物なんかは体力温存の為に、調子が悪いとじっとしているという。
時にものを食べることさえも体力の消耗と繋がるため拒否をする。
その結果、自然に治らない病気の場合、悪化から餓死ということになる。
実際のところは体力や体重を落とさないために、物は食べさせた方がいい。内臓系の病気の場合は食べて消化することが前述のとおり体力消耗につながるのだが、やはり食べなければ何もかも落ちていくばかりだ。
では、急に食べなくなってしまった猫ちゃんをどうすればいいのか。

■獣医さんに連れて行く
とてもシンプルな答えだ。様子見…という選択肢はやめたほうがいい。
「食べない」ということをもっと重く受け止めるべきだ。放っておいてまた食べ始めることはないと思おう。
答えの究明にはいち早く、プロに調子を見てもらおう。
口の中に異常がないか、腸が詰まっていないか。なんらかの理由で吐き気があるとすれば吐き気止め。貧血になると血液検査すらできなくなるので、食欲増進のお薬も場合によっては処方されるだろう。
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■ご飯を変えていく
獣医さんに「今は食べるもの、食べたいものがあれば与えてください」と言われたのならば、普段はあげることのないお刺身であったり、美味しいと評判のフードだったり、とにかく希望のあるものを片っ端から試していくことになるだろう。
普段好きだったもの、栄養のあるもの、心配であれば獣医さんに与えてみていいものかどうか聞くことも大切だ。
体重を減らさないこと、水分を失わないこと、体が機能するのに十分な栄養素のために躍起になるだろう。
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■強制給仕を行う
上記二つを試しても、ご飯を食べずに体重の減少が止まらない場合。
スポイドやシリンジによる強制給仕となる。
やったことのない人は戸惑うであろうし、無理やり食べさせることになるので飼い主さんの心の疲労も大きなものになる。
しかし、飼い主さんがご飯を与えることで、食べたことを誉めてあげることで自ら食べるように戻る場合もある。
獣医さんがお手本を見せて教えてくれるので、毎日介護するのもいずれ慣れていくだろう。
最近では動画なんかでお手本が何回でも見れるのでたまに勉強してみるのもいいかもしれない。

病気にならないことが一番の願いだが、それでも寄り添って生きていれば、あなたが猫の為に生きるときが来るだろう。
どうかその時も変わらない愛でずっとそばに。
猫を愛するということは、長い間寄り添うということは、どんな時であれ奥が深い喜びだ。
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