【2匹は仲良し】おうちのお外は刺激がいっぱい

【2匹は仲良し】おうちのお外は刺激がいっぱい

うちに今いる猫。
ろくとカリンは、両方ある程度大きくなるまで外で野良で育った猫である。
そのため、外を知らないわけではないし、車も、人間も、他の猫やほかの動物に関してもそういうほど珍しい存在ではないはずだ。
仲良くしてくれた人。猫が嫌いな人。雨の日晴れの日。
ご飯のある日と無い日。
いろんな経験を、私や家族に拾われるまでの6か月間暮らしてきたと思われる。
経験してきたと思われる。

なので…

「前までいた外が楽しくてしょうがない!部屋はつまんないなぁ」ということなら、まだわかるのだ。
雰囲気的に。「あー、まあ前暮らしてた家よりは狭いし、都会だから庭もないし、それゆえにバッタもコオロギもいなければゴキブリもまだ見てないしなあ」なんて会話ができるのである。
もし猫が喋れるのなら。
もしそう喋るのなら、「よーし、ママ今日は二匹を楽しいところに連れて行くぞ」なんてドライブにも連れて行くわけだが現実はと言えば、部屋の中でネズミが4匹連なった猫じゃらしを振り回しているだけである。
すでにネズミらしい動きはしておらず、机の上を飛んだり猫に逆らう動きを表現して猫の好奇心を誘っているわけで。子猫たちにはこぞって好評である。意外と。

両親が甘やかして買った、どれもよく似た猫じゃらしが4本くらい放置された釣竿のように刺さっているバスケットのチェストの上。また、その隣の地面。
縦に長い10畳お部屋、側面は4枚の窓で大きく開放感はある。(実質は狭いけれど)
カーテンはあるのだけれど、猫のために少し開けたりして外は見れるようになっている。隣のマンションの人が出たり入ったりしているのが毎日たまらないらしく、「あ!出てきた」と、キャットタワーにのぼり、人が横に歩いていくとそれにそって窓際の猫たちも、隣のチェスト、段の低いチェスト、地面。テレビ棚…と順番に左に移動していくのである。
その様子が何とも面白い。
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ちょっと怖いのかひいたりして。
隣のマンションの人が駐車場の柵にカーペット干しにきたりすると、尻尾が面白いことになっている。とっても膨らんでいる。
彼女たちにとっては、庭でバッタ見つけるよりもとても刺激のあることらしい。
朝、屋根の上でスズメが歩く音を聞いて興奮し、ご飯を食べたら似たような猫じゃらしで遊び、出勤する人たちをカニ歩き(?)しながら眺めて昼寝につく。

案外、野良猫たちにとっての刺激って、意外なところにあるのかもしれない。
単に子猫だったころのことを忘れているのかしら?
不思議な光景である。
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