猫様は高いところがお好き。(ページ2)

キャットタワー、箪笥の上、屋根の上…猫は高いところが好きだ。
のぼれそうなところから登れそうにないと思うところまで、彼らは予想だにしない脚力と執着でのぼっていく。
「どこにいるんだ?」「あれ?」
「ああ!あんなところに…」
猫(足だけ見せている)
みたいなこともちょくちょく起きる。呼んでも熟睡していて起きないときなんて、居場所を探し当てるのに一苦労だ。

そんな猫様、このたび導入したロフトベットがお気に入りである。
興味を示したのは、0歳女の子のカリンちゃん。
上にのぼりたいけど、ロフトベットはハイタイプなので、どう考えても直接はのぼることができない。
最初のころは、寝ている私を呼び続けて起こす。からの、私が下まで降りて抱えて上にのぼる。という、寝不足必須の方法で彼女の欲求を満たしていた。
だが私もお仕事している身なので、夜中3時にいきなり鳴かれても起きることができないときがある。
……枕元で嗚咽音がした時は飛び起きるが。
そんなわけで諦めるまで彼女の欲求を無視していた矢先、彼女はいきなり進化を遂げた。
このロフトベット、梯子は垂直についているので猫がのぼるのは相当しんどいのだけど、彼女は一歩、また一歩と90°の梯子を上り始めた。
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私も梯子をのぼる音に驚いて飛び起きた。
下をのぞくと3段くらいまで登ってはいるものの、どう見ても梯子にしがみついて満身創痍な状態だ。
手が届く場所までその状態でのぼってきたので、手を伸ばした抱っこしてベットにいれてあげた。
上手になったとは言えないが、彼女は私が留守の間にも出入りしているらしくて、犯人の猫毛が落ちているのが確認できる。
どうやら一人で寝ているらしい。
静かだしふわふわだし言うことなし!な状態なんだろう。
最近は私が寝ころぶと邪魔なようで途中でどこかに行ってしまうほど、「自分のもの」扱いされている。
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こうして彼女ののぼれるところが増えてしまったので、齧ってしまいそうな紐のついたぬいぐるみなどは皆お払い箱となった。
猫様優先区域となったのだ。

今日も彼女を中心に、世界は回っているのだ。
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