ドジな子ほどかわいい。ちょっとずれてる猫様達。

ドジな子ほどかわいい。ちょっとずれてる猫様達。

皆様、猫というとどんな動きを思い浮かべるだろうか。
スッと高いところにのぼり、垣根のような細い場所でもサッサと優雅に歩いていく、そんなスマートな動きを思い浮かべるのではなかろうか。
だが、世の中にはどんくさい猫がいる。
つまり、スッと高いところに登れないしサッサと優雅に歩かない。そんな猫だ。
…いや、それって猫なんだろうか。
多少疑問も感じるけれども、でもあなたのすぐ近くにもいないだろうか。こんな猫。

レベル1:ジャンプしてのぼったつもりが、のぼり損ねて落ちている。
どんくさい猫でも「のぼろう!」という意思はある。「箪笥に乗りたい!」という夢がある。
だけどどうしてだろう、惰性からいつもより弱めにジャンプをしたのだろうか。
のぼり損ねて箪笥にぶら下がっている。爪を立てて。
ああ、これはお母さんに怒られるやつだ。
私はそっと目を閉じた。

レベル2:自分中心で歩いている。
どんくさい猫は、どうしても何かにつけて適当だ。スマートな猫は歩く道筋に物があれば、すり抜けるように体を捻って何事もなかったように上手に歩く。
なのに、この猫ときたらどうもやはりどんくさいようで、花瓶から飲みかけのマグカップから全て引っかけていく。
無関心で無頓着なのかと思いきやそうではない。
猫様なりに気を使って体は捻っているのだ。つまり、本人は花瓶を「落としてないつもり」で、マグカップも「引っかけていない」つもりなのだ。
撥水性の絨毯で良かった。
でもカルピスの時とココアの時はやめてほしい。

レベル3:自分でやって自分で驚く
どんくさい猫は、遊ぶ時もどんくさい。例えば猫じゃらしで遊んだ時だ。
一人で遊べる子は上手にネズミをくわえては弾きを繰り返して遊ぶ。
だがどんくさい猫は、一人で遊ばせていると100%絡まっている。絡まったままパニックになって駆けずり回っている。
レベル1とレベル2を併用して、人間までもがパニックに。
もう誰も止められない。

だがどうしてだろう。こんなにどんくさくてもとてもかわいい。猫らしくなくて放っておけない。「きっと私がいなかったらコイツ生きていけないな」と、心の隅でこっそり思う。
それすら猫様の策略だったりして。

あなたの周りにもいませんか?
手間のかかる、愛すべきどんくさ猫。