どんなに年月が流れても人の悩みの本質に、さほど変化はありません。昔も今も恋の悩みは同じ。今は悩みをインターネットで検索すれば、解決に導いてくれる情報がたくさんありますが、情報が限られていた時代は「禅」の言葉に救いを求めていたかもしれません。そんな、「禅語」から、どんな気づきと癒しが得られるのか、スポットをあててみました。
■禅語とは
禅語とは、禅宗の文献などに記述されている言葉です。シンプルで温かみのある言葉は、私たちが生きていく中で様々な気づきを与えてくれます。アップルの元CEO、スティーブ・ジョブスもその生き方や仕事のあり方に、禅の言葉からヒントを得ていたといわれています。1000年以上も前から、多くの人に時には厳しく、時には優しく気づきを与え続けている禅語。恋愛の悩みにも、きっと救いになるヒントが隠されているはず・・!?
恋愛の悩みを軽くしてくれる、禅の言葉をご紹介していきます。
■欲しがるから、足りないと思うから、苦しくなる
【知足】・・・・充分に満ち足りているということを知れば、不足感は持たない。
恋しているとき思ってしまう不満の中で、「何で私ばかり好きなの?」「何ですぐに連絡くれないの?」などの【足りない】と感じる気持ち、ありませんか?足りないと不足感を感じた時はまず、今あるものに目を向ける癖をつけましょう。彼の気持ちがもっと欲しい、もっと愛されたい、と思うから不足を感じて不満になりがちです。今自分はすでに愛されていると思うことで気持ちが楽になります。「足るを知る」の気持ちを忘れずにいましょう。
■嫌なところが目についちゃう・・
【白馬蘆花に入る】・・・真っ白な蘆の花と、真っ白な馬は同じように白いので見分けがつかない。けれども、それぞれがきちんと存在している。
相手の嫌なところが見えてしまうこと、気になってしまうことありますよね。でも、人はそれぞれ個性や価値観が違います。相手の価値観や違いを認めて受け入れることが、長く良い関係を続けていくうえでは大切なことということに気づきましょう。
■毎日を大切にしていれば、きっと報われる!
【日々是好日】・・・二度と来ない今日を精一杯生きることができれば、良い一日になる
恋がうまくいかない時は暗いきもちになりがちですが、嫌なこと、辛いことがあっても、良い日にしようと思って過ごすことで、その日1日は良い日になります。毎日を大切に生きましょう。
■相手のせいばかりにしていませんか?
【脚下照顧】・・・相手を責める前に、まず、自分を振り返り反省する
喧嘩をするとつい、相手の悪いところばかりを見てしまいがち。自分が悪かったところはないか、振り返ることは大切です。100%相手が悪い場合でも、今までの自分の行いを見直すことで、相手に対して優しい気持ちになれるはず。大切なことはいつも、自分の足元にあります。
■すべて流れにまかせちゃう
【放下箸】・・・もう、捨てるものなんてないと思う心さえも、捨てる
喧嘩したり、片思いの人に振り向いてもらえなかったり、恋人と別れたり。。もやもやした気持ちをいつまでも引きずることは、精神的に大きなストレスを与えます。このストレスはやがて、執着へと変わっていきます。執着があるときって、なかなか笑うことも出来ない、毎日が楽しくないなんて気分になりがちです。執着はキレイさっぱり心から放り投げて、気持ちをすっきりさせましょう。執着からは何も生まれません。執着を放りだせたら、空いた心のスペースには新しい何かが入れられるはずです。
■おわりに
恋がうまくいかない時でも気持ちの在り方ひとつで、前向きになれます。前向きなエネルギーを持つ事は、今までうまくいかなかったことの流れが変わる場合があります。気持ちの流れは水の流れと同じです。流れていないと淀んでしまいます。
禅語を読んで、心を軽やかにしてみませんか?
あなたの恋の悩みが軽くなるエッセンスが潜んでいるかもしれません。