初めての社会人サークルに参加して、お見合いパーティーとは違う！と1人盛り上がっていた私。
（→前回を参照）
皆の反応がお見合いパーティーにはないもので、いつもと違う感じがとても楽しかったです。
しかし、この違う雰囲気を楽しむあまり、婚活イベントで相手を探すということを忘れていました。
いや、そんなに忘れていなかったんですけどね！
きちんと婚活をしていたのですが、どうしても「あの人は彼女のことを狙ってる？」とか考えだすと楽しくて、そっちばかり気にしてしまって。
皆の婚活観察があまりにも楽しくて、つい自分の活動を疎かにしてしまいました…。
ですが、それを気にしていても仕方ありません。
私は残り物として周りの婚活を観察し続けていると、同じく一人でいた野口さんにある異変が起こったのです。
イベントも後半に差し掛かったころ、余った者同士、私と野口さんは近くにいることが多くなりました。
なんだろう、この学校生活を彷彿とさせるような感覚…。
とにかく喋らなくても気楽な相手なので、お互い無視してイベントを楽しんでいたのですが…
この野口さん、笑うんですよ！
衝撃的過ぎてキッカケはまるで覚えていないけれど、ふとした瞬間、野口さんは笑いました。
ええ、あの無口で無表情で、「ここにいる女どもに興味はないぜ」って顔をしていた野口さんが笑いました！
なんだ、こいつ！と内心ビビッてしまった私。
とりあえず、余り者同士、話す機会はあったのですが、その中でなんとなく「ただの人見知り」だということがわかりました。
わかりづらい…わかりづらいよ、野口さん！
イケメンなんだから、もっと笑って輪の中に入れば人気者だったでしょうに、なんで後半になってようやく慣れてくるのでしょうか？
この人、絶対にお見合いパーティーには向いていないと思いました。
だって、自己紹介の時にあれだけ無愛想だったらいくら顔が良くても、「興味ないんだな」と思って諦めますもん。
もったいないイケメンだなと思いつつ、少しずつ場に馴染んできた野口さんの健闘を祈りました。
…ここから巻き返しができるほどのイケメンでもなければ、話術に長けているわけでもないですけどね。
ここで、気付いた私。
真の余り者の称号をいただきました。
余り者の楽しみは、皆が上手くいっているかどうかです。
もう自分の楽しみは捨てて、周りを観察してみると、相変わらず初めから上手くいっていたカップルは二人の世界。
いい雰囲気じゃないか、と満足しつつ、品川君を探します。
…品川君、アンジェリーナはどうしたの！？
隣にいるのは可愛らしい女性ではなく、綺麗な女性に変わっていました。
大人の雰囲気ありますね。最初の方に話した時、綺麗な肌だなぁと思いました。
…いやいやいや！ 品川君はアンジェリーナ一筋だったじゃん！？
いつの間に何が起こったの？
なんで、なんで？とアンジェリーナの姿を探す私。
アンジェリーナ、見つかりました。
お前か、野口！
品川君は野口さんにアンジェリーナを取られてしまったようですね。
それにしても野口さん、すごいじゃないですか。
そして、すぐに切り替えた品川君の手腕を拝見したかったです。
恐ろしいですね、婚活イベント。
そんな空気に飲まれて、私はずっと一人でいました。だって、もう誰が誰狙いとかわかりやすすぎて…。
お見合いパーティーは一人で座っていても、周りを見回す余裕なんてなかったけれど、婚活イベントは違いましたね。
とても楽しかったです。
何が楽しいって、一人でいても悲しくならないところですよね。
必ずお喋りしなければいけないわけではないし、一人でいてもおかしくはないですし、たまに誰かが話しかけてきてくれますし。
別に寂しくなんてなかったんだから…！
冗談はさておき、こういったイベントはもう一度参加してみたいものです。
何せ、今回は行動を起こさずに観察ばかりで終わりましたから。
次はあの縮小された人間関係の中に揉まれてみたいなと思いつつ、怯えつつ…。
何はともあれ、皆、楽しそうだったのはいいことですよね。
まだ1回しか行ってないので、それだけで是非を決めることもできませんが、個人的には次も行ってみたいなぁと思うところです。
それでは、素敵な婚活ライフを送って、幸せな未来を掴んでください。
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