恋と仕事に効く!鴨居まさねコミック作品3選

 
鴨居まさねさんのコミック作品に登場するのは、いつも恋に仕事に一生懸命な人々。
仕事に疲れた夜に、「分かるわ~!」と笑いながら、時にはしんみりしながら、味わうように読むのにピッタリな作品ばかりです。
今回は鴨居さんの作品の中から、3作品をご紹介します。

hana (2)「SWEETデリバリー」鴨居まさね 集英社


ウエディング・プランナーの仕事をリアルに描いた作品で、2002年にはこのコミックを原案としたドラマも放映されました。(ドラマのストーリーは、コミックとは大幅に違っているようです)

主人公の関口実与子は、恋人のマコトと共にオリジナル・ウエディングの会社を立ち上げ、ウェディングドレスの制作を担当しています。
マコトは社長兼カメラマン。
そしてこの会社には、ヘアメイクやフラワーコーディネートを担当する鈴木ふみえが働いています。

彼らの元には自分たちだけの結婚式を挙げたい!と願うカップルが訪れ、様々な要望を言い出しては実与子たちを驚かせたり困らせたりするのです。
そのエピソードに関する細やかな描写がすごい!
プロの仕事をするってこういうことだよね!と思わされるエピソードばかりです。

恋人同士で会社を立ち上げた実与子とマコトですが、24時間一緒に過ごすことで起こる葛藤。そのあたりのバランスを、この2人はどんな風に折り合いつけていくのか?というのも、チェックポイント。
実際に、仕事もプライベートも一緒にいるカップルには参考になるのではないでしょうか。

実与子とマコトに可愛がられながら働く、ちょっと甘ちゃんなところのあるふみえが、途中入社したいわゆる”デキる女”、摩耶(まや)さんに自分のポジションを奪われ一念発起するところも読みどころの一つです。
そして、ふみえの恋遍歴がまた、アラサー女性ならきっと身につまされるハズ。

仕事、恋、結婚に効くエピソードてんこ盛りで、元気が出ること間違いなし!
自分の仕事を丁寧にやっていこう!と思わされる作品です。
 

 
hana (2)「雲の上のキスケさん」鴨居まさね 集英社


失恋したばかりのOL眉子とマンガ家のキスケさんの恋愛を軸に、これまた恋と仕事に効くエピソード満載の作品。

エステ店に転職した眉子はエステティシャン見習いとして働き始めるのですが、接客対応や同僚との人間関係に悩みっぱなし。
そんな眉子に的確なアドバイスをくれるのが、同級生のマニーと岡本太郎。
この2人のセリフはいちいちノートに書き留めたくなるほど、仕事をすることの本質を突いている!

そして「SWEETデリバリー」同様、バリバリ働くことと恋愛の両立についても登場人物たちは悩みまくり、それはそのまま読者にも「自分ならどうするだろう?」という疑問を投げかけてきます。
 

 
hana (2)「君の天井は僕の床」鴨居まさね 集英社


40代の男女のもどかしい恋愛を軸に、彼らが働く雑居ビルでテナントを構える人々の人間模様、恋模様、そしてここでも仕事にまつわる細やかなエピソードが盛り込まれています。
個人的には、つけ麺屋さんのオーナーの接客術には学ぶところ大でした!

はんこ屋さん、時計屋さんのきめ細やかな仕事ぶり、コンビニとつけ麺屋さんのバイトを掛け持ちする星川さんのたくましさ、みんなとても頑張っていて愛おしい。

そしてこのコミックは、ネコ好きなアナタにもたまらないと思いますよ。
ネコの”フミヤさん”はじめ、ネコエピソードもたっぷりなのです。
そもそも鴨居さんは大のネコ好きなので、描写がとってもリアル。

他にも、鴨居さんの作品ではシンガーソングライターの小麦ちゃんがシナリオライターのカレと結婚に至るまでを描いた「小麦シリーズ ラブのレター」もオススメ。
小麦ちゃんには、キナコさんというモデルのシンガーソングライターがいて、小麦シリーズが気に入ったならきっとキナコさんの歌も気に入るはず!

鴨居さんの作品はどれもこれも登場人物たちに愛着が湧いて、何度読み返しても飽きません。
読むたびに新たな感動があり、その時の自分の精神状態で「この場面、このセリフ沁みるわぁ」と違った発見があるのです。
きっと鴨居さんは、いろんな人に丹念な取材を重ねて作品を描いているんでしょうね。

ぜひ恋と仕事に悩む女性に読んでほしい!

 
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