誰かに認めてもらえるということは、とてもうれしいことです。自分に自信が持てるようになりますし、そして、それは更に次のステップへ進むための力となります。
人は誰もが、認めてほしいという欲求を持っているといわれています。
心理学者、【アブラハム・マズロー】が唱えた、人間が持っている5段階の欲求について紐解き、ご紹介していきます。
■誰もが認めてほしい欲求を持っている
人から褒められてやる気が湧いてきたという経験はないでしょうか。誰でも、怒られるよりも褒められたいと心の中では思っていると思います。
子供は褒めて伸ばすという言葉もあるように、誰かに褒められたり認められたりするという行為は、人のやる気スイッチを押す原動力ともなります。
「自分は別に褒められなくても」と、思っていたり、口に出していたとしても、心の奥底には「褒めてほしい」「認めてほしい」という欲求が眠っているのです。
心理学者のアブラハム・マズロー氏は、こうした人の欲求をピラミッド型に見たて、5段階ごとに欲求があがっていくという【欲求5段階説】を唱えました。
■5段階欲求って・・?
マズローが唱えた人間が持つ5段階の欲求は次の通りとなります。
①生理的欲求
生きていくために必要な行為、「食べる・寝る」など欲求のことを指します。誰でも持っている基本的な欲求で、5段階欲求の1番下の階層に数えられます。
②安全欲求
生理的欲求が満たされると、次に住む場所や寝る場所など自分の身が安全・安心に保てる場所を確保したいという欲求が現れます。
③社会的欲求
第二階層の安全欲求が満たされると、自分と関わる人間関係やそのほか周囲の人たちの仲間になりたいなどという社会的欲求が現れ、この欲求が満たされないと人は孤独や疎外感を感じやすくなります。
④承認欲求
第三階層の社会的欲求まで満たされると、次に人は、内的な欲求が満たされたいと思い始めます。承認欲求は、自分以外の他人から認められたいと思う欲求です。
承認欲求を得るために、いろんなことにチャレンジをするという行為を始める人もいます。
⑤自己実現欲求
自分の意見・思いが核となっている欲求です。起業したり、長年の夢にチャレンジしたり、自分の思いを実現するために動きだしたいという思いで、人の評価などは気にならなくなります。
■自分が何を求めているのかを知り自分を認める
たいていの人は、承認欲求まで満たされていないと不安を感じるといいます。
そして、承認欲求が満たされると現状維持を始め、それ以降の欲求にふたを閉めてしまう傾向があるといいます。
もしも、あなたが何か成し遂げたいと思っていることがあるならば、そのふたを開けて、自己実現欲求を求めることを自分に許可してみましょう。
多くの人は、成功を望みます。
でも、大抵の人は気が付かないところで成功する自分に対して怖れを持っているといわれています。
その怖れとは、成功にはたくさんの責任がセットでついてくるということです。
成功はしたいけれど、責任は負いたくない・・だったら現状維持でいいかという図式が、無意識に自分の中で出来上がってしまっているのです。
自己実現欲求を満たすためには、その怖れを超え、自分を認め信じて進むことが重要となります。
■おわりに
誰もが人に認められたいと思う欲求を持っています。
そして、最後は自分に認められたいという領域まで達し、道の途中であきらめる場合もあります。
でも、人生は1度きりしかありません。
限られた時間の中で、思い切り人生を満喫してみたいと思いませんか?
そのためには最後の自己実現欲求を満たし、成りたい自分へのチャレンジが必要になります。
自分を認め、怖れの壁を乗り越える勇気を持ちましょう。
その先にはきっと、あなたが望むしあわせが準備されているはずです。