金魚すくいでとった金魚を育てたい!飼育のコツを伝授しましょう

金魚すくいでとった金魚を育てたい!飼育のコツを伝授しましょう

夏は花火大会やお祭り、イベントなどがいっぱいあって、ウキウキしますよね。
家族で、友達と、そして彼と浴衣デートなんて素敵です。
そこに必ずあるのが出店などの屋台です。
道の両側にびっしりと連なる数多くの屋台、あっちに寄ってこっちで買って。
見て歩くだけでも楽しいですし、ワクワクします。

そうやって見て歩く中、どうしてもやってしまいがちなのが金魚すくいです。
家族連れなら子供たちやお父さん。
友達どうしで競争したり。
デートなら一緒にやって、とれなかったら彼に頑張ってもらいますよね。
そしてすくえた時のうれしさったら、もう。
結構ポイを費やしても、1匹でもいいからとりたい金魚すくい。
さあ、ご機嫌で持ち帰りますが大丈夫なの?

その金魚、せっかくだから飼ってあげたいと思いませんか?
持ち帰った金魚を育てる上手に飼うコツ、伝授しますね。

金魚すくいでとった金魚を育てたい!飼育のコツを伝授しましょう

 

【金魚を持ち帰ったらすぐにやるべきこと】

お祭りやイベントを楽しんでいると、その間に袋の中でパクパクと苦しそうにしているか、あまり動かなくなっているなんてことにも。
金魚すくいの金魚は、あの水槽の中で、たくさんの人に追い掛け回され、疲れ切っています。
その上、あの小さいビニール袋の中は、酸素も水も少なくて、生きているにはとても過酷な環境です。
これからお祭りだよー、という人は、金魚は諦めてください。
多分、楽しんだ後帰って広いスペースに差し替えても、あまり長くは生きられないでしょう。

金魚をとったら、早く帰らなきゃと思ってください。
それができないなら、金魚すくいはやめましょう。

では、家に帰ってからまず何をすればいいか、説明しましょう。

1.水温調節をする

金魚を袋から出して、新しい環境づくりをするうえで大事なことは、水温に慣れることです。
私たちもプールや海水浴で、まず水温が予期できていないために、体がぶるっと震えますよね。
魚にとって水は生きるための場所ですから、びくっとしてそのままショックで死んでしまうこともあります。

まずは、バケツに水を張り、その中に金魚が入ったままの袋を浮かべます。
そのまま30分置くと、袋の水温とバケツの水温の差がなくなり、金魚の水温ストレスが無くなります。

2.塩水浴でリフレッシュ

金魚すくいの水槽では、元気に泳いでいたよねー、と思っているなら大間違いです。
相当なストレスに加え、免疫力も落ちているので、寄生虫や細菌がついている場合が多いのです。
その金魚をまず休ませてあげる方法に「塩水浴」があります。

「塩水浴」の作り方です。
バケツからすくった水1ℓに塩小さじ1杯(5cc)の割合の塩水を作ります。
濃度としては0.5%で、金魚の体内浸透圧を同じ値になるので、負担を軽減し、弱った体を養生してくれる、最適の環境が出来上がります。
その時に注意して欲しいのが濃度で、いきなり0.5%ではなく、徐々に塩を足していくようにしてください。
1ℓから計量カップに水を入れ、そこで塩を溶かして徐々に足していくといいでしょう。

その中に金魚を入れますが、傷つけないように注意します。
袋から水ごと容器に移し、おたまなどですくって移してあげましょう。

1週間ほどこのまま養生させ、食事は一切あげないでください。
食べないと死んでしまうのでは、と心配になりますが、金魚は1~2週間は食べなくても生きられるので、1週間くらいは大丈夫です。
毎日変える必要があるので、水とバケツ、塩を用意しておきましょう。
水はカルキ抜きがいいので、バケツに入れたまま1日置くとカルキが抜けます。

 

【次の日に揃えるもの】

塩水浴の間、金魚をより快適にするための道具を揃えます。
熱帯魚を扱っているペットショップやホームセンターなどに、金魚関連のものがあります。

・カルキ抜き
・エアレーション
・すくう網
最低これだけは購入しておいてください。

【金魚の飼い方を3つ紹介】

金魚を飼うイメージは、金魚鉢に水草があって、そこで泳ぐ金魚ですよね。
でも実は、これでは金魚は死んでしまいます。
その理由は2つあります。
ひとつは酸素がないと生きられないので、エアレーションが必要なこと。
あとは、餌をよく食べるので水が汚れやすいため、水替えを頻繁にしないと水が汚くなります。
もし、よく見る金魚鉢でどうしても飼いたいなら、カルキ抜きのエアレーションした水を用意し、毎日替えてあげましょう。
でももっと手間なく金魚を飼う方法がちゃんとあるので、3つほど紹介します。

1.飼育セットで

熱帯魚関連を扱っているショップには、金魚を気軽に飼うためのセットが販売されています。
それがあれば、他のものを買わなくてもいいくらい揃っていますし、飼育指南書もついています。
金魚は他の熱帯魚よりも糞の量が多いため、大量の水が必要になります。
とってきた金魚が5匹以下ならそのセットで十分です。

他に、水槽の底に敷く砂やソイル、水草や装飾品、流木などを一緒に買って、水槽内を飾ってあげましょう。

【金魚の飼い方を3つ紹介】

2.屋外の鉢で

鉢にホテイアオイなどの浮遊する水草を入れた環境で、外で飼うこともできます。
その際は、睡蓮鉢(プラスチックが軽くて良い)、そこに敷く砂やソイル、そして浮遊水草を用意します。
この場合、水草から酸素を得るので、準備してしばらくは水が安定するまで時間が掛かります。

外で自然の環境で飼いたいと思ったら、早めに準備しておいてください。
ネットでも睡蓮鉢での飼い方が検索できるので、調べてみるといいでしょう。

【金魚の飼い方を3つ紹介】-2

3.どんぶりで

頑張ったけど1匹しかとれなかったーと嘆いているなら、どんぶりで飼う方法があります。
最近流行だした飼育方法で、とてもユニークです。
用意するものはカルキ抜きの水と金魚の餌、それにどんぶり2つです。

まず両方のどんぶりに水を8分目くらい入れます。
そして、1つの方に塩水浴後の金魚をネットですくって入れます。

2つ用意する理由は、毎日水替えをする必要があるからです。
大きめのバケツにカルキ抜きの水を用意し、移したらそのどんぶりをすすいで水を入れておけば、水温が一定し、金魚がストレスなく引っ越せます。
翌日に他のどんぶりに引っ越す時は、水ごと移したいので、深めのお玉などですくってあげるか、よく洗った手で水ごと移すかなどでしてください。

餌やりは食べきったのを見てから次をあげるようにすると、次第に餌を求めて水面に浮いてきて要求するようになります。
そのしぐさがとても可愛いいので、人気が出ています。

【金魚の飼い方を3つ紹介】-3

 

もし飼っている間に、金魚の様子がおかしくなったら、また塩水浴をしてあげてください。
その時は、餌はやらないのが決まりですよ。
お遊びのつもりでとった金魚すくいの金魚にも命があります。
せっかく連れて帰ってきたのですから、できるだけ世話をしてあげましょう。
魚はよく見ていて、のぞくと寄ってきて結構かわいいものです。
気をつけたいのは餌のやり過ぎ。
時間と回数を決めて、きちんと管理して上手に育ててあげてくださいね。