あなたは「あなたのままで」「あなたとして」輝くことが出来るのです

あなたは「あなたのままで」「あなたとして」輝くことが出来るのです

photo by Takuma Kimura

久しぶりに近所にあるお寿司のテイクアウトのお店へ行きました。ドアを開けて入ると、目の前に大きな水槽が。縦80cm、横1m、奥行き60cmはありそうです。10匹ほどのカラフルな金魚たちが泳いでいました。

こぶし大のものから、ゴルフボールほどのサイズのものまで、黒、白、銀、だいだいと、色も様々、模様も様々…ストライプがおしゃれなもの、化粧をしたかのように目の周りに赤がさしているもの、アクセントのようにシュッと入ったさし色が映えているもの…気持ちよさそうに泳ぎ回る金魚たちを見て、そのバラエティーの豊かさに目を奪われました。

美しいものを目にしたときにいつも感じるのが、目に見えないけれども確実に存在する「神様」の存在です。便宜上「神」という言葉を用いますが、特定の宗教を指すものではなく、「クリエーター」「天御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)」「宇宙の中心」「something above us (人類を超える存在である何か)」「宇宙エネルギー」「ブッダ」「アッラー」などなど、その「偉大な存在」に対する呼び方は、人それぞれ違うことでしょう。ここでは「神様」と呼びますね。

 

 

冒頭に述べたように、金魚ひとつとっても、その形態は様々です。花もまた然り。ひまわりがあり、桜があり、バラがあり… 色も匂いも姿かたちも、バラエティーに富んでいます。女性は苦手な方が多いかもしれませんが、虫だってそうですね。チョウやカブトムシなど、人間にうけのよい虫から、ミミズやハエなどの嫌われ者まで、なんとたくさんの種類の虫たちが存在しているのでしょう。

自然界のものには全て、「与えられた役割」というものがあります。役割の大きさ・小ささに関わらず、すべての役割は生態系を守るために欠かせないもの。大切なのは、生態系を乱さないよう、それぞれが「与えられた役割」をきちんと果たすということです。

「万物の長」として君臨している人間だって例外ではありません。肌や目の色、背格好、スタイル、個性も十人十色です。そして、花や虫と同様、各自に「与えられた役割」があるのです。

花を、虫を、見てください。それぞれが、黙って立派に「与えられた役割」を果たしています。「バラのように派手な外見がよかった」と嘆いているタンポポを見たことがありますか?「百合のような姿カタチに生まれていたらもっと幸せだったのに…」と愚痴っているチューリップを見たことがありますか?「チョウのように自由に飛び回る能力が欲しかった」と不満たらたらのミミズを見たことがありますか?

 

 

自然界のものはすべて、神様から「与えられたそのままの自分」、そして「与えられた役割」を受け入れています。それだというのに、私達人間はどうでしょう。

もっと美人に生まれていれば、もっと背が高ければ、もっと痩せていれば、もっと行動的なら、もっと頭がよかったら・・・
こんな両親じゃなかったら、こんなダンナじゃなかったら、こんな恋人じゃなかったら、こんな上司じゃなかったら・・・
あの子みたいにモテれば、あの人みたいに可愛ければ、あの人のように上手に人付き合いができれば・・・

来る日も来る日も自分と誰かをくらべ、自分を嫌いになったり、落ち込んだりしていませんか?

あなたが今コンプレックスに思っているようなことも含めて、あなたは「そのままの自分」でいいのです。他人を羨む前に、不平不満を口にする前に、まずは「不完全な今の自分」を受け入れ、この人生で自分に「与えられた役割」について考えをめぐらせてみましょう。

「不完全な今の自分」は、どうすれば美しく咲くことができるのでしょうか?タンポポがバラになる必要がないように、あなたが、他の人のようになる必要はないのです。タンポポがタンポポのままで完璧に美しいように、あなたは「あなたのままで」「あなたとして」輝くことが出来るのです。