傷ついたとき、涙が止まらないとき……胸を打つ“恋の名言”

傷ついたとき、涙が止まらないとき……胸を打つ“恋の名言”

こんにちは、占い師の真木あかりです。
なかなか希望が見えない状況にあるときは、何かにすがったり、頼ったりしたくなりますね。心理学的にいえば、不安を打ち消すなら具体的に解決のための行動をとるのが一番。友達にグチを聞いてもらうのも、ある程度有効です。

大切なのは、希望を持ち続けることです。「こうなったらいやだな」という悪い想像をすることで、そういう未来を引き寄せてしまうんですね。
また、感情のコントロールができずに相手にぶつけてしまい、引かれてしまったという経験がある人も少なくないはずです。

そんなとき、自分らしさを少しでも取り戻すために、きっと役立つ名言を厳選してみました。今、恋に悩んでいる人もそうでない人も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

★ わたくしの人生にとって何より大切なことは、他の誰でもない、わたくし自身がハッピーであると感じられることです。恋愛においては特に、もっともそのことが問われます。(叶恭子)

叶恭子さんの強くしなやかなポリシーです。
相手に喜んで欲しい、嫌われたくないといった気持ちは「好き」という気持ちが強ければ強いほど、切実になるもの。でも、自分を抑えて振り回されて、いつも悲しみや不幸感から抜け切れない人は少なくありません。
今の自分のハッピーが、我慢や虚栄心、打算的な理由に根ざしたものであれば、なかなか理想の恋はしにくいものです。

★ 「愛してる」なんて言われたことなんて、一度もなかった。でも、わたくしにはちゃんとわかってた。

芸術家・岡本太郎の秘書、そしてパートナーとして50年間寄り添ってきた岡本敏子さんの言葉です。「恋愛は、男と女がそれぞれに『自分』であってこそ成り立つもの。二人がいまこの瞬間いっしょにいる。それだけで素敵なことなの」と、自立した絆のあり方を表す言葉を多く残しています。

★ 心の底から涙を流すことを知らない者は、本当に笑うことも知らない。(ゴルダ・メイア)

これは恋の名言というわけではないのですが、イスラエルの政治家、ゴルダ・メイアさんの言葉を紹介しましょう。今、あなたが涙を流しているのだとしたら、それはきっと未来の笑顔につながるはず。どんな経験にも、意味があります。

★ 恋というのは、すぐに冷めちゃうから温めたり、ゆさぶったりしなくちゃいけないのよ(エディット・ピアフ)

『愛の讃歌』などのヒットソングで知られるエディット・ピアフの言葉です。16歳で駆け落ちをして結婚・出産をするなど恋多き女性として知られ、波瀾万丈の人生を送ります。

「出会った頃はあんなに優しかったのに」という思いが胸をよぎるようなときは、まだ何かできることがある、という最後のチャンスかもしれません。

★ 愛があるところに、押しつけはありません。(アルバート・アインシュタイン)

相対性理論を打ち立てた物理学者、アルバート・アインシュタインの言葉です。女性も好きだったけれど物理学のほうを常に最優先していた……とも言われているアインシュタインですが、最初の妻であるミレーヴァ・マリッチに「私の幸せはあなたの幸せです」と告げるなど、愛に関する誠実な言葉をいくつか残しています。

愛しているからこそ、深く関わりたくなるもの。でも、距離が近ければ近いほど、思いが強ければ強いほど、相手にとってそれが押し付けなのかどうか、見えにくくなるものですよね。

★ たとえ悲しくて悔しくて眠れない夜があったとしても、一方で嬉しくて楽しくて眠れない日もある人生を、 私は選びたい。(フランソワーズ・サガン)

『悲しみよこんにちは』などで知られる作家、フランソワーズ・サガンの言葉です。恋に限った話ではありませんが、自分の人生は自分で作っていくもの。他の誰にも、あなたの人生は作れません。自分はどういう人生を選びたいのか。こんなふうに、強く言い切れるだけの確信が持てたとき、細かな悩みはどうでもよくなるのではないだろうか、と思います。

★ 結婚するのも幸せだし、結婚しないのも幸せだ。どっちにも人間としての喜びがある。(武者小路実篤)

作家の武者小路実篤が『幸福者』という作品の中で述べた言葉です。特に現代においては、結婚だけが幸せではない、という考え方は少しずつ広まってきたようにも思います。

結婚していないと、幸せな家庭が羨ましく見えます。結婚すれば、独身の自由な暮らしや恋愛が羨ましくなります。不足ばかり見ていても、幸せにはなれないというもの。自分のいまの立場で、どんな喜びがあるだろうかと考えてみることが、よりよい生き方につながるかもしれません。

★愛するということは、自分の愛する相手の生を生きることである。(トルストイ)

『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』などで知られるトルストイの言葉です。愛するということを考えるとき、私たちは「自分が何をするか」ということにとらわれがちですね。相手にも、他に代えることのできない変化を与える――相手の存在が自分の中でどれほど大きな影響を与えているか、考えてみれば容易に想像がつくでしょう。そうであれば、あなたはどんなことをしてあげたいでしょうか。

◆   ◆   ◆

言葉ひとつで、希望は胸に宿ります。
自分が望んでいない恋をしているときは、気づかせてくれたりもします。ときにはこんなふうに、つらい恋や悩み、試練を乗り越えてきた先人の言葉に学んでみても良いかもしれませんね。

<参考文献>
『愛する言葉』岡本太郎・岡本敏子(イースト・プレス)
『人生の指針が見つかる「座右の銘」1300』別冊宝島編集部編(宝島社)
『人生を変える言葉2000』西東社編集部編(西東社)
『わたしはわたし。そのままを受け止めてくれるか、さもなければ放っといて。』(アルファポリス)
『コトバのギフト 輝く女性の100名言』上野陽子(講談社)
『明日が変わる座右の言葉全書』話題の達人倶楽部編(青春出版社)

ABOUT この記事をかいた人

真木あかり

真木あかり 占い師。四柱推命を中心に、占星術や九星気学、風水、タロットなどを駆使し、雑誌・Webサイト等で鑑定・執筆を行っています。テーマは「開運と未来予測」。運命を知るだけでなく、自分で良くしていくことを目指しています。著書に『誕生日でわかる性格大事典』『悪魔の12星座占い』(ともに宝島社)など。好きなタイプは強引な人です。 ウェブサイト http://makiakari.petit.cc/lime/ ブログ http://makiakari.hatenablog.com