「いつかは結婚するつもり」「まだ理想の出会いがないだけ」なんて思ってたら、あっという間にアラサー世代。
ちゃくちゃくと彼氏いない歴更新中。独身アラサー女子仲間が集まれば、「どっかにいい人いない?」、「こないだの合コンはハズレだったねぇ」、「あの服装はなかったよねー」なんて基本、上から目線の会話で自分たち肯定。会社でも中堅になりつつ、社内で出会える男性とはもう出会いきっていて、ちょっといいなと思う人は既婚者ばかり。これから職場で新しく出会う人ってなると、それは新入社員の年下くんたち。いい具合に独女をこじらせてきています。
出会いは欲しいから、合コンも頑張って行くけど、正直、その場が楽しいだけの飲み会で終わることが殆ど。それに、ここでも相手の年下率がだんだんと上がっていくんです。そこで気後れしてしまうことも多々あり。また、相手が20歳前半なんてなると、姉さん呼ばわりで甘えられてこられたり。それはそれで楽しいけど、私の求めてる恋愛じゃない。そんなことをしていたら、1年2年なんてあっという間に過ぎていきます。
このままなんじゃないか。私はもう結婚できないんじゃないか。
私は一念発起しました。婚活しよう!結婚したい!
さぁ、婚活!・・・さてどうやって?
でも「婚活」って、なんか恥ずかしい。焦ってる感丸出しみたい。
と、いうことで、まずはこっそり気軽に申し込み可能なカップリングパーティに行ってみました。50対50で、全員総当たりの1分間お見合いローテーション。50人の男性がどんどん目の前を通り過ぎていき、5人目あたりからもう誰が誰がもうわからない状態。なにもできずに撃沈。。敗北感だけ味わって帰ってきました。
あーあ。。どうやったら理想のひとと巡り合えるのかねぇ。
なんて思いながら、夜中、一人暮らしの部屋でビール片手にネットサーフィン。
その時です、ふと画面上にある「婚活」と書いてあるのバナーが目についたのは。某大手結婚相談所。
いや、前から知っていました。はい。でもなんだか「まだここにお世話になるほど私、困ってませんから!」と、誰にみせるわけでもないプライドを振りかざして避けていたんです。
でも、その時はつまりは弱ってたんです。。この日のビールがやけに冷たく、心にジワジワしみてきたんです。
バナーをカチリとクリック。それが私の本格的な婚活の第一歩となりました。
で?本格的な婚活って??
それまでの婚活と、なにが変わって「本格的」になったかというとズバリ「結婚観」です。
「結婚して、その後あなたはどんな生活がしたい?」
結婚相談所のアドバイザーから言われました。
あの夜以降、その結婚相談所のサイト事務局から勧誘の電話が鳴り、最寄りの支社を紹介されました。ここの相談所はネット上からは入会できないとのことで、支社で入会手続きやら提出書類がいろいろ必要だからと。入会するとは決めてないけど、ひとまずどんなシステムのものなのか知りたいし、と、軽い気持ちで行くと、パソコンがあるだけのキレイな半個室のブースに通されました。しばらくすると、レインボーカラーのフレアスカートに、黒のジャケットをめされた、オシャレなおばちゃんアドバイザーがやってきました。
彼女は説明がてら、結婚条件が羅列してあるパソコンページを見せ、希望する項目にチェックしていくよう言いました。
私はそこで初めて気づかされたのです。「理想のひと」のあやふやさに。
年収?そりゃもちろん多い方がいいけど、どれくらいかって、私よりは上であって欲しいかな。
年齢?上がいいけど上過ぎるのも。いい人ならちょっとくらい年下でも。
学歴?そりゃいいに越したことないけど。私とおんなじ大卒のほうがいい?
身長?体重?私より背が高くて、細マッチョがいいけど。別にすこしくらい低くても。
出身地?趣味?資格?どれも良いに越したことはないけど、まぁ、人間それだけじゃないし。
これ!という条件を言わない私に、おばちゃんアドバイザーがその言葉を言ったのです。
「結婚したら、あなたはどんな生活をしていきたいと思ってる?」
「結婚したらですか?えーと、、いや、あの、今の生活より悪くならなければ・・・」
「今の生活ね。それじゃあ、外食はよく行く?買い物は好き?」「はい、好きです。外食も好きです。」
「だったら、あなたが好きに使えるお金が欲しいわよね。将来子供は?」「あ。欲しいです。」
「何人くらい?」「ひとりか、、ふたり?くらい?」
「旅行は好き?なにで行きたい?」「あ。好きです。なにで?電車とか?車とかですか?」
おばちゃんアドバイザーは、パソコン画面にある「年収」条件欄400万円以上をクリック。
「今のあなたの生活水準を保って、子供も育ててってなると年収400万円以上はまず必要よ。これでも少ないくらい。あなたが働き続ける条件で、相手はこれくらいは最低必要だと私は思うわ。」「旅行行くのに車使いたい?だったらもう運転免許を持ってる人が良くない?」
ほほー!!!!
「どうせだったら、自分自身の結婚観にあったひとと出会いたくない?」
将来、理想の生活をするために必要な金額とか必要な資格とか、考えたことなかった。
そういうことか。婚活とは、そういう視点をもつことなのか。これが結婚観なのか。
婚活とは「彼氏」をみつけるのではなく、「旦那」をみつけるための活動なのかー。
恥ずかしながら、私はここで気付かされたのでした。私に足りなかった結婚観。
それは、リアルな経済的観念。
彼氏にはなくてもいいけど、旦那にはあってほしい条件となる要だったのです。
考えてるようでなんにも考えてなかった私は、こんなことで目からうろこがおちました。
彼氏は、やさしくて、楽しくって、デートできるだけのお金があって、なんなら気前がいい人がよくって。気前がいいのが嬉しいのは、私のお財布じゃないからなわけです。でも、結婚して旦那にポンポンお金使われたら、きっと腹がたつんだろうな。
じゃあ今まで、「いいひといないかなー」って、合コンなんかでなにを見てきたのかって?それはもう、外見でしょう。自分が思ってた以上に外見重視だったことにも気づきました。
「いいひと イコール かっこいいひと」
その外見条件が今後、旦那探しで消えるかって、そんなことはない。ここまで生きてきて身についてしまった好みは、そう簡単には消えません。つまり、旦那をみつけることって、条件が増えるってこと??
うむむー。
一方、隣のブースでは、、
おばちゃんアドバイザーが少し席を外した時、隣のブースから別のアドバイザーらしいひとの声が聞こえてきました。
「30歳から34歳までで身長180センチ以上、大学卒以上、都内か大阪在住で年収1000万以上。あのね、まず、そんなひといません!」
そんなひとはやっぱりいませんか。
で、ちゃんと言ってくれるのね。いませんって。
ここの相談所の信頼感、上がりました。
あなたは結婚観言えますか?それってリアルですか?
思いきって、私はやってみることにしました!結婚相談所での婚活。
どうやったらいいか全然わからないけど、ここでリアルな結婚観がまだまだ見つかりそうな気がする!!結婚できそうな気がする!
でも、なかなかこれがリアルにシビアな経験の始まりだったわけで。。