保護者同伴婚活パーティーだけじゃなく代理婚活パーティー。

 
【保護者同伴の婚活パーティー①】
会社の30代の同僚の女性に、婚活パーティーに出席するのだけれど、一人では怖いから一緒についてきて欲しいと頼まれた。40代半ばのこの私を誘うのかとちょっと戸惑ったが、彼女のその勇気をたたえ、出席することにした。申し込み書をみて、びっくりまさかとは思ったけれど、婚活パーティーの欄に保護者同伴可と書いてあった。同僚とまさかねと言いながら、当日を迎え、行ってみると、明らかに70代の女性がいた。保護者同伴は、ただのもし仮にの話ではなかった。ちょっと古いけれど、野際陽子さんのようなキリッとしたお母様が何も話さない息子を連れて来ていた。さすがに、息子のことは、ちゃん付けはしていなかったが、よく観察してみると、あの席に行けとか、あの女性はだめとか、合図しているのだった。この人は、自分が結婚する当人なんだと思っているのだろうか。結婚てなんなのだろうとつくづく考えてしまった。彼のプロフィールには、理想の女性は料理、洗濯ができて、家の中のことを一切任せられる人と書いてあった。そして、極め付けが、親を大切にする人だった。それならば、いっそ、お母さんのような人と書けばいいのにと思った。けれども、洗面所で、鏡を見ながらため息をつくその母親を見ると、少し可哀想になった。そんなにまでして、自分の息子を結婚をさせたい理由はなんなのだろう、聞いてみたかった。子どものいない、いやいや結婚もしていない私にその母親の気持ちがわかるはずがなかった。
 

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