「あなたの心が満たされるとき～木星パワーを人生の味方に３～」では、木星と月が運勢を示すダブルチャートでアスペクトを形成している場合に、どのような影響があるかについてお話ししました。
そして、木星は凶角度にせよ吉角度にせよ、その人にギフトを与えるものであることをお話ししました。
「ギフト」という言葉は、日本語では単純に贈り物として訳されますが、占星術の本場である西洋では少し単なる贈り物とは異なった解釈を含みます。
それは、ギフトが「高位の存在から与えられるもの」という意味合いを持つ点です。
英語の「ギフト」には、日本語の「贈り物」という意味のほかに、「才能」という意味もあります。
神様から与えられたものということで、ギフトという言葉を使うのですね。
また、ギフトには「価値あるもの」という意味合いもあります。
ですから、木星がもたらすものは、良きにつけ悪しきにつけ、その人の人生にとっては必要なことになります。土星がその人を成長させるための忍耐や重圧をもたらす星であるのに対し、木星が凶角度になったときには、その人のその後の人生を戒めるようなルーズさに対する訓戒をもたらしてくれるものなのです。
例えば、それまで不摂生な生活をしていたならばそれを戒めるようなしっぺ返しがやってきますが、その時に訪れる体調不良は将来にずっと残るものではなく、むしろその後の人生を慎重に生きるための糧となるものになるでしょう。（ただし、冥王星など他の惑星が更にからんでいる場合はこの限りではありません。）
その後の人生を豊かにするために、太陽、月、木星、土星などの重要な天体に木星が絡むときには、木星からのギフトを注意深く受け止める必要があります。
さて、前回までは重要惑星の中でも、月と木星が絡むときについてお話ししましたが、今回は出生時の木星と現行の木星が絡むときについてお話ししましょう。
出生時の木星と現行の木星が０度になるときは、木星回帰（ジュピターリターン）といって、１２年に一度の幸運期なのです。
