神社巡りが趣味という女子から、毎年この時期になるとよく聞かれる質問じゃ。
Q.10月、神無月は、出雲以外の神社には神様はいなくなる?
10月は全国の神様が出雲大社に集まっていなくなるゆえ、「神無月」と呼び、出雲では逆に10月は「神在月」と呼ぶ、という話じゃな。これは本当なのか、10月に有名な神社に行こうと思っているが無駄なのか、と心配する女子がいるようじゃ。しかし。
A. 「10月は神社に神様がいなくなる」は、迷信じゃ。
万一、本当だったとしても、ここでいう神無月の10月は、旧暦の10月なので、新暦では11月8日以降じゃぞ。
実は、「神無月に出雲に神様が集まる」のは、出雲大社の宮司がその昔に言い出したことだそうじゃ。さて、このあたりは長い年月の間に色々な俗説ができていて、
・全国の神々は本当に出雲に集まるが、その留守は恵比寿神が守る。神無月には神社にはその主祭神ではなく恵比寿神がいる。
・全国の神々は出雲にも集まるが、自分が祭神をしている神社を離れることはない。神なので出雲にも自分の神社にも同時に存在できる。
などとの説もある。が、実は、この2つの説も必要ないのじゃ。なぜなら……。