四柱推命で「偏財」「正官」「偏官」「偏印」「印綬」を持つ人の適職について

前回の「四柱推命で「傷官」「食神」「正財」を持つ人の適職について」では、通変星の中でも、「泄星」グループの「傷官」「食神」と「財星」グループの「正財」についてお話ししました。

今回は、「財星」グループの「偏財」、「官星」グループの「正官」と「偏官、「印星」グループの「偏印」「印綬」についてお話ししていきます。

自分の命式中の「通変」欄のうち、以下の③④⑤(⑤はサブ要素)に入る星が「偏財」「正官」「偏官」「偏印」に「印綬」になる人にとって向いている仕事を見ていきます。

偏財星の性質

「偏」という字には不完全であるという意味があります。通変星には偏財の他、偏官、偏印がありますが、いずれも対応する正財、正官、印綬に比べて、バランスを欠いていて落ち着きがない意味になります。ただし、これは長所にもなり、保守的な「正」に比べて活動的で、四柱推命が成立した時代よりもはるかに職業選択の自由が広がり昔は卑しい身分の職であった自由業などが高い収入を得られるようになった現代においては、正財よりも偏財の方が高収入なことも少なくありません。例えばマスコミ関係者などには正財よりも偏財の方が向いている星となっています。

<偏財星が③④の位置にある人に向く職業>
・偏財は活動的な財運を持っています。正財のような高い蓄財能力はないけれど、常にお金を回していく商売人、投資家向きの星です。好奇心旺盛で、手広く色々なことに興味をもって着手します。商売人の星ですから、商業に分類される職種一般であればどのような職にも向いています。特にモノを売る商売。小売業や販売業、営業職には高い適正を持っています。
・活動的で派手好き、単調な仕事はつまらないタイプで、人と接する仕事、変化の多い刺激的な仕事を好みます。

<偏財星が③④の位置にある人に向かない職業>
偏財は動き回る星なので、逆に動かない仕事、事務系やデスクワークは苦手です。また、一般的な「商業」のイメージから離れた仕事、公務員や軍人、教師、医師などの国家資格系の仕事、職人、研究職などの専門職や、高利益を求められるとうまく成果が出せなくなるような仕事には向いていません。

正官星の性質

正官星は、四柱推命が成立した古代中国においては、最も尊ばれた星の1つです。元々四柱推命は中国の官僚選抜試験で用いられたもので、正官星は官僚向きの星として重んじられました。
正官星は、真面目で実直、几帳面な性格で、また信用と上下関係を重んじ、礼儀を大切にしています。このため年功序列が残った古い組織や大きな会社においては高い評価を得やすい星になります。ただし、命式中で傷官星と並ぶと福運が低下します。

<正官星が③④の位置にある人に向く職業>
・国家公務員、上級公務員、教育関係職、大企業など、上下関係のはっきりした古い体質の堅実な組織、また弁護士や大学病院の医師、大学教授などの権威的な職業に向いています。
・そうではない組織であっても、例えば秘書等の上役を補佐する職や事務職など、実務能力が求められる仕事においては出世します。

<正官星が③④の位置にある人に向かない職業>
社会的地位や権力に執着する面がありますので、社会的、社内的な評価の低い仕事には向きません。

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