サフィール様に相談した翌日。
さっそくプラティーヌのところへパーティーの依頼に行こうとすると、一緒にロッシュさんもついてくる。
イリス
(……いやに厳重な感じだったけど私が逃げ出すと思ってる、とか?)
道中の警護を必要以上に感じ、なんとなく不穏な空気だった。
イリス
(それとも、例の賊の問題、なのかな……)
アルジャン様の言葉を思い出す。
イリス
(悪いことが起きないといいのだけど)
そんなことを考えていると、プラティーヌ様への取り次ぎを頼んだ使用人が戻ってきた。
使用人
「ええっと……。主は眠いそうです。お引き取りを」
イリス
「ええっ!? ちょっと待ってください! 困ります!」
使用人
「困ると言われても……。主はそういう時は人にお会いになりませんので」
イリス
「大事な用件なんです!」