ロマンス小説『engagement~誓い~』<第6話>

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イリス
(これが、婚約パーティーの招待客リスト……)

イリス
(爵位の高い人ばかりだわ)

 

さすがにこのお客様たちを相手にホストを務めるのかと思うと、緊張してしまう。

 

イリス
(気持ちが滅入りそうだったから、庭に出てみたけれど……)

せっかくの美しい庭も、婚約パーティーのことを考えると、気もそぞろだ。

 

イリス
(こんなに立派な人たちの前で婚約発表をしちゃったら、やっぱりやめる、というわけにいかないよね……)

 

自分にはもうこの道しか残されていないのだろうと思いつつも、決めかねる気持ちがやはりある。

 

イリス
(でも、街にたどり着くことさえ出来なかった私が、ここを出て生きていけるのだろうか……)

 

私は深いため息を漏らした。

 

???
「かーのじょ、なにか悩みごと?」

イリス
「きゃあっ!」

 

突然、背後から肩を叩かれて、思わず大きな悲鳴を上げる。

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