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スタッフから面白いツイートを教えてもろうたんだが。
前にツイッターで見かけた、「怖い話における女の霊が判で押したように長い黒髪+白い服ばかりなのは、現世にアクセスする際の初期アバターだから説」が面白くて好きなんだけど、そろそろ誰か課金してワンレンボブとかフィッシュボーンとか、ホットパンツから生足突き出したりとかしてほしい。
— 4816 (@getbusygetbusy) August 19, 2017
ふむ、デフォルトアバター説はなかなか面白い。
だいたいにおいて、この世に恨みを残す死に方をした者は、しかるべき供養もされておらず、三途の川の渡し賃すら備えられてなかったであろうから、課金して美しい着物を買うたり、最近の女子であっても、クラッシュベロアパンツの一枚も買えぬのは仕方なきことじゃ。
しかし、これは飽くまでも冗談。
実際の理由は別のところにあり、また、霊障に遭うた人の話を聞いても現場に立ち会うても初期アバター姿の幽霊は、いまやほとんどいないのじゃ。
とはいえ、過去にはやはり幽霊といえば黒髪ロングストレート×白装束が制服なみの頻度であったゆえ、その理由からまず説明していくぞよ。
(1)昔の幽霊のデフォルトは「長い黒髪・白装束」だった?
■昔の幽霊画の姿の理由
さて、皆も一度は見たことがあるはずの、有名を極める幽霊画。不気味ではあるが、見ても特に悪いことは起きぬゆえ、安心して見てほしい。円山応挙なる、昔の人気絵師の作品だそうじゃ。
これなど、まさに幽霊そのものであるが、他にも幽霊画を探せば、昔の絵画の幽霊はほとんどこのような姿である。
実は、この黒髪白装束の姿は、掛け軸やら屏風画やらを描く当時の絵師の人気者が、己の思う幽霊を描いたところ大好評で、他の絵師が次々に真似たそうじゃ。それが長く続き、昔の人たちは幽霊といえば黒髪ロング白装束だと、意識に染み込んでしまったのではないかのう。
そして、そもそも、昔の日本では死者には白装束を着せて送り出していたことから、死者がその姿を現わすときには葬儀で着せた衣装をそのまま着て現れるであろうとの、生者の思い込みが大きく関わっておる。