前回は、西洋占星術における金星の意味についてお話ししました。
今回は、その金星と対をなす恋愛星である火星についてお話ししましょう。
火星は、ギリシャ神話における「アレス」、ローマ神話における「マーズ」の星であり、戦いを司る神の星です。古代バビロニアやヒンズー教においては、病気や災いを司る神の星とされています。
書いて字のごとく「火」の星であり、火から連想されるもの、火に関係するものの象徴となります。
すなわち、エネルギー、パワー、情熱、挑戦、衝動性、本能、行動力、積極性、攻撃性、怒り、情熱的な恋、性的興奮、火傷、怪我、トラブル、などがその意味するところとなります。
タロットカードで言えば、「皇帝」や「戦車」との関係性が言われます。火星と対になる「金星」に関係深いカードが「女帝」であることを考えると納得できますね。火星のパワーがホロスコープにおいてよく働くとタロットカードの皇帝や戦車の正位置の意味が、火星のパワーが悪い形で働くとタロットカードの皇帝や戦車の逆位置の意味が出てくると考えると良いでしょう。