それぞれの国や地域によってさまざまな文化があるように、マナーやしきたりもまったく異なります。そのため、日本では「え、これ普通でしょ?」というような振る舞いが、海外では知らず知らずのうちにマナー違反だったということもあるかもしれません。
せっかくの海外旅行をいい思い出にするためにも、今回は私たち日本人が海外旅行で気をつけたいマナーのNGについてご紹介します。
単語だけで通じる!けれど……
私は、海外のスターバックスコーヒーでその国にしかないフラペチーノやラテにチャレンジすることが楽しみのひとつです。きっと、そのような方もいらっしゃるのではないでしょうか。
けれど、スターバックスでのドリンクの注文はTOEICで高スコアを取っている人でさえ難しく感じる人もいるそう。それは、スタッフの会話のスピードが速い、カジュアルな表現を多用しているから。それに、スターバックスならではのカスタマイズも加わったら……もう、パニックですよね。
そんなドキドキの状態で注文をする際、きちんと“Please”をつけているでしょうか。
もちろん、注文をする際に使える表現には、さまざまなものがあります。けれど、もっとも避けたほうがよいのは、“Please”をつけずに「コーヒー」「オレンジジュース」などと、メニューだけを言うことです。なぜなら、“Please”をつけずにオーダーをするのは、店員によっては「コーヒーをくれ」などといったように、命令口調に聞こえてしまうことがあるからです。
英語は、難しい単語や長い文章を話す必要は必ずしもありません。注文したいドリンクのあとに“Please”をつけるだけで印象は変わります。
一言かけてからシャッターを切る
(私も含め)日本でもついやってしまうという人も多いのではないでしょうか。
透き通ったブルーの海、ヤシの木、おとぎ話の世界のような美しい街並み、青い目にブロンドの髪が可愛い子供たち、スーパーのお菓子のパッケージなど。
海外旅行に行くと、スーパーの袋でさえ可愛く感じるほど、目に飛び込んでくるものすべてがお洒落に感じますよね。私も、海外旅行に行く際にはカメラのメモリーカードを何枚も持って行っています。
けれども、とにかく写真をたくさん撮影したくなる気持ちはわかりますが、誰かが所有しているものを勝手に撮影することは控えましょう。(これは、日本でも同じことが言えますが)子どもの写真を無断で撮影したところを母親が見た場合、どのように思うでしょうか。思いがけないトラブルに発展してしまわないようにするためにも、撮影する際には慎重に。そして、どうしても撮影したい場合にはきちんと「写真を撮ってもいいですか?」と、許可をもらうようにしましょう。
無言・無表情でお店に入っていませんか?
アメリカやヨーロッパ方面では、お店に入ると“Hello”.(こんにちは)、お店を出る際は “Thank you.”(ありがとう)などと、店員と目を合わせて挨拶をすることが普通です。
日本では多くの場合、お店に出入りするときに挨拶をする習慣がないので、旅行初日などのショッピングではつい、日本と同じ感覚でショッピングをしてしまうかもしれません。けれど、日本と同じ感覚のまま店員の挨拶を無視したり、目を合わせなかったりした場合には、「この人は、なんて失礼な客ね」と捉えられてしまうかもしれません。
私も、久々に海外旅行に行く際はすこしドキドキしますが、やはり気持ちよく挨拶が出来たほうが店員さんとの会話もより弾む気がします。
海外でのショッピングはドキドキするかもしれませんが、気持ちのいい挨拶ができるだけで、ショッピングもより楽しめるようになるはずですよ。