「小説」に関する記事が集まったページです。
【恋愛図書館】司書メガネ男子が恋する魂に贈るふたつの助言。
【恋を集めた図書館】 (それは、地上の彼方、青空の向こう側、どもにもない場所にだけある秘密の建物――。) おお、ようこそ、わが【恋愛図書館】へ。いまだ生まれていない魂よ、どのような用件でこの場所を訪れられたのかな? わた…
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【恋を集めた図書館】 (それは、地上の彼方、青空の向こう側、どもにもない場所にだけある秘密の建物――。) おお、ようこそ、わが【恋愛図書館】へ。いまだ生まれていない魂よ、どのような用件でこの場所を訪れられたのかな? わた…
第14話へ⇐ レストランの帰り道、彩さんと別れボンヤリと涼介のことを考えていた。 (涼介は彩さんの旦那が不倫してること知ってたから……私と浜本さんのことに口うる さかったのか……) 今まで抱いていた疑問が、解決しどこかス…
第13話へ⇐ 神妙な顔つきで、彩さんはグラスの氷を揺らしながら話し始めた。 「旦那がね……不倫してるの」 ドクンと胸が打たれた。 彩さんのその告白を聞いたとき、私は一体どんな顔をしていたんだろう。 「……出張っていうのは…
第12話へ⇐ 「ごめんなさい、遅くなっちゃった」 レストランのドアをカランと鳴らしながら入ってきた彩さんは困ったような笑顔を見 せた。 「私から誘ったのにね」 「いえ、大丈夫ですよ」 「それにしても、真央ちゃんが居てくれ…
第11話へ⇐ 涼介のマンションに行った数日後。 ずっとメールのやりとりをしていた彩さんからランチの誘いがあった。 (涼介からはしばらく彼女のフリしろって言われてるし……) 彩さんとのメールは楽しい。周りの友達に食器集めが…
第10話へ⇐ 「それにしても、良かったわ。彼女の話なんて全然しないから。真央さんのように素敵 な彼女がいて、母さん嬉しい」 場の空気が和み会話が弾む。 誰も、私が彼女のフリをしているなんて気がついてなくて。 罪悪感は拭え…
第8話へ⇐ 私の家とは違うインターフォンの音に違和感を覚えながら、涼介の家の玄関先に立つ。 同期で入ったはずなのに、涼介のマンションは私のアパートよりはるかに立派だった。 「ああ、ちゃんと来てくれたんだね?」 玄関を開け…
第6話へ⇐ けれど、次第にはっきりとしてくる増田くんの言葉。 自信に満ちたように、言っていた。 私が納得するような証拠を用意すると……。 「やめてっ!」 増田くんを振り払うようにカッと目を見開けば、そこには驚いた顔の浜本…
第5話へ⇐ 考えがまとまらないままに、浜本さんと会ってしまった。 彼は昨日と同じ笑顔を見せて……その笑顔が余計に私を混乱させる。 いつものバーカウンターで、他愛の無い会話。 そうして、絡まる指先。 何も考えられなくて、私…
第4話へ⇐ 浜本さんの言葉。 私はすぐに答えられずに黙りこんでしまった。 もちろん、会いたい。 何も知らずにいたままの私なら無条件に会う約束を受け入れていた。 けれど、今は……。 (今日会ったら……増田くんの言葉を確認し…
第3話へ⇐ 翌朝―― 自分のデスクにつくなり、増田くんが声をかけてきた。 なんでも、今日からしばらくこの部署の手伝いだと言っていたけれど……。 「寝不足?」 (……誰かさんのせいでね) 家に帰って一睡も出来なかった。 も…
第2話へ⇐ 「今、帰り?」 「え?」 隣から落とされた声に思わず顔を上げれば、そこには見覚えのある顔。 「ま、増田くん!?」 「さっき改札で見かけて、もしかしてって思ったんだけど」 私の隣で、涼し気な目元をしながら増田く…
第1話へ⇐ 「はぁ……」 バーからの帰り道、私は駅で浜本さんと別れた。 終電までまだ時間はあるというのに、今日のデートが終わってしまったから。 (結婚の話なんて……しなければよかったのかも) 後悔のため息が、止まらない。…
愛の代償の重さなんて、私は知らなかった。 知ろうとも、しなかった。 もし、知っていたら……私は幸せな恋が出来たのかな? 夜景の見えるレストラン、おしゃれなジャズが流れるバー。 彼とのデートはいつも、仕事が終わって終電まで…
A man and a woman marry because both of them don’t know what to do with themselves. 男と女が結婚をするのは、お互いそれ意外に方法がなかっ…